フロリダゆっこ プロ心理職✖️ライフコーチ
掃除して、綺麗にしてくれて
ありがとう
結婚生活15年目。
先日、夫からふと、こんな言葉をかけられました。
「掃除して、綺麗にしてくれてありがとう」
何気ない一言なのに、胸の奥がじんわりと熱くなりました。
SNSでは笑顔で発信している私ですが、ここまでの夫婦生活には、いろいろなことがありました。
夫の仕事のストレス。
幼い娘の子育て。
慣れない海外での生活。
お互いに余裕がなくなり、いつの間にか違う方向を向いていた時期。
「私は何のためにここにいるんだろう」
「私の価値って何なんだろう」
そんなふうに、自分自身を見失いそうになったこともありました。
そんな時、夜、家族が眠った後に偶然出会ったTEDのスピーチが、私の人生を少しずつ動かしてくれました。
そこからコーチングを学び、たくさんの人や言葉に出会い、自分自身と向き合うようになりました。
そして気づいたことがあります。
人生を変えるために必要なのは、何かを始めることだけではなく、まず手放すことなのかもしれない、と。
「こうあるべき」という思い込み。
人に認めてもらいたい気持ち。
誰かを変えようとすること。
そして、
「ちゃんとしなければ」
「完璧でなければ」
という思いさえも。
完璧な妻でいよう。
完璧な母でいよう。
家族を支え、いつも笑顔でいよう。
そんな「こうあるべき」を一つずつ手放していったら、いつの間にか、完璧であることすら手放せるようになりました。
あなたは今、何かを「ちゃんとしなければ」と頑張りすぎていませんか?
もしかしたら、手放すことで見えてくるものがあるのかもしれません。
コロナ禍以降、夫がリモートワークになり、一緒に過ごす時間が増えました。
その中で、夫が私の家事や小さな気遣いに気づき、
「ありがとう」
「助かるよ」
と伝えてくれるようになりました。
そして私も気づいたのです。
幸せは、特別な出来事の中だけにあるのではない。
家を掃除する。
一緒にご飯を食べる。
何気ない会話をする。
家族が元気に帰ってくる。
そんな「当たり前」の中に、たくさんの幸せがあったんだ、と。
もちろん、15年経った今も、すべてが完璧になったわけではありません。
でも、完璧じゃなくてもいい。
あの頃の私が願っていた「家に帰ったら安心できる場所」「お互いを認め合える関係」に、少しずつ近づいている。
だからこそ、
「掃除して、綺麗にしてくれてありがとう」
という何気ない一言が、私にはとても大きな意味を持ちました。
そして今、私はコーチやカウンセラーとして、人の人生に寄り添う仕事をしています。
かつて誰かの言葉に救われた私が、今度は誰かの「変わりたい」に寄り添い、その人の笑顔に出会える。
それが、今の私の大きな喜びの一つです。
以前の私は、40代の自分自身と向き合いながら、感じたことや学びを一冊の電子書籍に綴りました。
「私はこれから、どう生きたい?」
という問いは、今も続いています。
もし今、あなたも自分の人生を後回しにしていると感じているなら、少しだけ立ち止まってみませんか?
「私は本当はどうしたい?」
「これから、どんな毎日を生きたい?」
「そして、もう手放してもいいものは何?」
人生は、何歳からでも変えられる。
そして時には、何かを始めるよりも、何かを手放した先に、新しい幸せが待っているのかもしれません。
完璧を手放した先に見えてきたのは、完璧ではないけれど、確かに幸せな毎日。
そして、あの日の「ありがとう」。
今の私には、その一言が、15年間の夫婦の歩みそのもののように感じています。

