『まっいいか〜。』『なんとかなる!』

が口癖の訪問看護師雪ん子です。






今日は、仕事の事を書きたいと思います。



私の職場の利用者さんは、精神疾患を患ってる方が多くいらっしゃいます。



一括りに精神疾患と言っても、フルタイムでお仕事されている方も多くいらっしゃいますし、自殺企図があり何度も緊急訪問を必要とする方もいらっしゃいます。



今日はとある20代の女のコの事を書きたいと思います。



笑顔が可愛くて、いつもニコッと笑うMちゃん。




訪問に伺っても、いつも『元気です!』て答えてくれる。 健康管理を行って、一緒にゲームをしたり、いつも他愛も無い話をして帰ってきます。




Mちゃんは、一人暮らし。実家は近いけど、帰ることもない。お母さんから電話がくると

      


       死んでほしい人



と出る。会話の中でも、アイツと呼んでます。






幼い頃、お母さんと過ごした記憶はなく


家にはMちゃんと弟さんだけだったようです。





ある日、訪問翌日の夜Mちゃんの仕事先の管理者さんから連絡が入りました。 





『夜の薬30錠飲んだようです。』




緊急訪問しました。

意識状態はクリア。主治医に連絡し指示を仰ぎ、水分摂取促し経過観察となりました。




お母様にも連絡しましたが、

『お任せします。』

とだけ。 




Mちゃんが   

『アイツには連絡しないでよ。』と





私には連絡の義務がある為

『母さんに連絡したよ。』と






Mちゃん

『あっそ。』と



そのあとMちゃんは通常通り仕事へ行き、訪問時も友人が遊びにきていたりと。 いつも通りのMちゃんでした。





それから数週間したとある夜、


Mちゃんの仕事先の管理者さんから


『薬70錠飲んだようです。』と



緊急訪問し、不整脈もみられ主治医の指示で

救急搬送しました。




同時にお母さんにも連絡。




病院に到着し、胃洗浄後ベッドで休んでいたら

お母さんがいらっしゃいました。





Mちゃんはうっすら目を開けお母さんが来たことを確認しました。








お母さんは、何も話さず


ただずっとMちゃんの手を握っていました







Mちゃんは目を閉じたまま反応はしませんでしたが




Mちゃんの目尻から涙が流れました





Mちゃん、お母さんに会いたかったんだよね…





他の誰でもない



お母さんに




心配してほしかったんだよね…





私は退室ました




Mちゃんの幼少期何があったのかは分かりません



でも、間違いなくMちゃんはお母さんを


    死んでほしい人


とは思っていない






オーバードーズは


MちゃんのSOSでした




その後Mちゃんは、数ヶ月入院となりました



退院後、




Mちゃんの心のケアがスタートします





住み慣れた環境で疾患と共に


その人がその人らしく



生活を送れるように







訪問看護師雪ん子でしたチューリップ













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