エスカレーターで、そわそわする

朝の駅。
エスカレーターで、立っている人の横を——
なぜか、急いで登ろうとしてしまう自分がいる。
理由ははっきりしているわけじゃないのに、
足が自然と早くなる。
止まっていると、落ち着かない。
そわそわする。
追いかけられているような、早足——
そんな経験、ありませんか?
私も、長いことそれが当たり前だと思っていました。
エスカレーターは、歩いて登るもの——
止まっている人の横をすり抜けるのが、普通だと。
「東京の人はなぜ、せかせか?」
先日、帰省先でこんなことがありました。
私の故郷は車もほとんど走らず、ビルもない
ある意味、とても不便な場所なんです。
Wi-Fiもあまりなくて、スマホはもっぱらLINEで家族と連絡をとるくらい。
SNSも、どこかのサイトも——見ませんでした。
(元々、テレビもほとんど見ない派なので、画面から離れるのは苦ではなかったんですが。)
親戚一同食事をしていた時、伯父さんに突然、こう言われたんです。
「東京の人は、なんであんなにせかせかしとるんじゃ。
歩くんでも、なんぞ追いかけられとるように早足じゃのう。」
心底不思議そう——というか、心配そうに。
その瞬間、ハッとしたんです。
あ、余裕がないんだ。
やることが多すぎて、分刻みで予定して、身体まで「急げ」と命令しているんだーー
と。
そしてそれは、別のところから見ると、心底不思議に見えるんだと。
余裕がないと、ちょっとしたことでイラッとする

おそらく、いつも少し興奮した状態——
知らないうちに、戦闘モードに近い状態なのかもしれません。
だから、些細なことでイラッとしてしまう。
疲れているのに、休めない。
8月にこのブログで書いてきた
「全部やろうとしていた」「減らす」——
が
身体の感覚として、改めて腑に落ちた瞬間でした。
時間は、誰でも同じ24時間あります。
でも、五感に入ってくる情報の量は、全然違います。
やることが多すぎる。
激務のあと、私がやっている「リセット」
助産師の仕事に戻った直後——
なぜか、出産ラッシュで。。。
連日、激動の勤務。
残業続きでした。
——そんな時のために、
いつも手を抜ける余地を、事前に作っておきます。
冷凍食品は、常に常備。
帰宅しても、家事をする元気がない日がある——
それを、前提にしています。
意外かもしれませんが、味噌汁って簡単にできるんですよ。
だしパックがあれば、10分もかからない。
(その余裕もない時は、なしで)
食器は、平皿を揃えて、食洗機にまとめて入れる。
同じ平皿を使えば、入れるのも楽です。
洗濯は洗濯乾燥機が必須ですよ。
そして、洗濯乾燥できるものだけ、夜に回してしまう。
スイッチを押せば、朝には終わっています。
夜間のほうが電気代も安いので、一石二鳥です。
掃除は、完全に後回し。
全部、完璧にこなそうとしない。
むしろ、最低ラインに留めます。
そして——これが、大切なんですが——
勤務がない日に、あらかじめ何も予定のない日を確保して、
そこで身体も生活も、ゆっくりリセットするんです。
帰省先で感じた「時間のゆっくりした流れ」は、
都市では自動的には戻ってきません。
でも、事前に対策を練っておけば、リセットは可能です
知って、減らして、対策を立てる
「生き急いでいる」——その自覚。
「全部やろうとしない」——減らす、という選択。
「最低ラインで凌いでからのリセット」——対策を、先に用意しておく。
知って、減らして、対策を立てる。
この3つを実践するだけで、
今の自分も、未来の自分も、かなり楽になります。
特に、小さなお子さんがいて手がかかる時期なんて、本当に目が回るほどで、日々をこなすだけで精一杯——そんな方も多いと思います。
忙しくなるほど余裕がなくなって、他の選択肢が見えにくくなる。それは、当たり前のことです。
「仕方ない」「こんなもんだ」「今のままでなんとかするしかない」——しんどくても、そうやって頑張り続けてしまう。
でも、別の視点を積極的に取り入れていくことで、自分の世界は少しずつ広がっていくと思うんです。
旅行に行くとか、のんびり自然に触れるとか、セミナーに参加したり、普段は接点のない人と交流したり——
理想はそうなんですが、
正直、そんな時間の余裕があったら、こんなに苦労しませんよね。
時間がないからこそ、「時間を作るにはどうするか」
——とことん効率化を試しても、それでも時間が足りなかった。
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