あの日…


6月27日…

夜中から何回もライン電話

ブザーあるのに
わざわざライン電話が鳴る
「向きをかえて」
「痛い痛い」
その都度、3女と対応した
5時…アラームが鳴った
お散歩の時間
昨日まで行けたのに…
その時、便意を伝えたので
ポータブルトイレまで両脇を抱えて
歩いて連れて行く

朝まで歩けた
排便の後
かなり疲れた様子
ぐっすり寝ているように見えた

3女ならではだと思う
「呼吸が浅い」
「無呼吸のときがある」 
「脈が触れにくい」
血圧を測ると
1日3回血圧を測定していた
「エラーになる」
やっと測れると上が60
「長女に来てもらうわ」
「訪看さん呼ぼう」
と、いろいろ対応してくれた

7時頃訪看さんが来て
血圧を測ると上が40
酸素濃度がは80台

「どういうこと?」
みいちゃんには、
現実がよくわからなかった
ドキドキして考えが回らなく
ただ、立ち尽くしていた
長女と三女は覚悟していたという

しばらくすると血圧も60台に
酸素濃度も90近くに
少し様子を見ることになり
訪看さんは、帰り
11時頃にもう一度来てくれることになった

訪看さんがいる間に
ラン友のМちゃんが通勤前に
「たかおちゃん!がんばれ」と
声をかけに来てくれた
ウンウンとうなづいていたように思う

10時に…もうひとりラン友のNちゃんが
来てくれた
「Nちゃんがきたよ」の声に
目を開けてうなづく
嬉しかった


訪看さんが来るまで
「痛い、どこも全て痛い」
「俺は、もうダメだ」
たかおちゃん…
何度もうわ言のように言うんだよ
でも、まだ大丈夫
って…思っていた馬鹿なみいちゃんだった…

11時頃に訪看さんが来た
朝とは違うけど、
この前…マッサージしてくれた人
血圧は又40に…


「身体をふこうね」と準備してると
「出ちゃう出ちゃう」と便意を伝える
みいちゃんは知らなかった
3女と…長女は覚悟していた
亡くなる前の…弛緩状態のようだ
訪看さんは、本当に丁寧に洗浄してくれた
12時過ぎに
「痛い痛い」と言い続け
レスキューを15分おきに押す

「ママ、ヤバいよ」
3女にはその時がわかったようだ
すぐ近くで手を握る
頬を触る
「イヤダイヤダ、逝かないで」
みいちゃんは、泣きながら声をかけた
「呼吸が止まったよ」
「脈してないよ」
「パパありがとう
     よく頑張ったね」
3女が…声をかけた…

そのとき何故か時計を見た
13時13分
最後は、3女が…看取ってくれた
たかおちゃんは、旅立っていった
家族に見守られながら
その時だけはすうっと
痛みも忘れて
静かに息を引き取った
みいちゃんは、子どものように
大きな声で泣いた
泣きじゃくった
誰かが窓を閉めていた
たかおちゃんは、どんどん冷たくなった
ずっとずっと触っていた
もっともっと一緒にいたかった


次女は間に合わなかったけど
14時55分…御臨終です
在宅の…先生によって伝えられた時には
三姉妹、母、姉、みいちゃんは
落ち着いて受け止めることができた



訪看さんは全てをきれいにしてくれた
まさか、
たかおちゃんの旅立ちを一緒に
看取ることになるとは
思わなかったと思う
長女と三女とみいちゃんは、
泣きながら訪看さんといっしょに
たかおちゃんをきれいにした
在宅の先生は、まだ時間がかかるという
エンジェルケアまでしていってくれた

次女がきた時にはきれいになっていた
笑っていた
優しい微笑みだった
たかおちゃんは、あんなに辛かったのに
その時、笑っているようにみえた
パパありがとうと三姉妹は何度も言った
たかおちゃんありがとう
お疲れ様でしたと声をかけた
そしたら、又微笑んでくれた
本当にそうみえた

「楽になったんだね」
誰かが言っていた

もうあの痛みは無いんだ
みいちゃんは、こんなにも早くその時が
訪れるとは思ってなかった
昏睡してまだその先にあるものと思ってた
未だに…信じられない

葬儀の後…家族全員コロナになって
悲しみより自分たちの苦しみが
大きくなってしまい
たかおちゃんに申し訳無さでいっぱい
みいちゃんは、全身痛がひどかった
きっと…こんなに苦しかったんだろう
たかおちゃんの代わりかもしれない
こんなに痛かったよって教えてくれたのかな
でも、悲しんでばかりではいられない現実を
みいちゃんたちに教えてくれた
これもたかおちゃんの優しさ

今日から3年生になるはずだった
ふたりの目標だった
叶わなかったけど
たかおちゃんの頑張った毎日は
家族の支えになると思う

2日にわたりそのときのことを
書かせていただいて
ありがとうございます
読んでくださった方
ありがとうございます
いつも、いいねコメント、メッセージ
ありがとうございます
返信できなくてすみません


やっと身体もらくになり
今日から現実に戻りつつあります
わが家のコロナ禍も
終息に向かうと思います

たかおちゃんのこといっぱい偲んで
語って、泣いて泣いて
前に進んでいきたいと思います


たかおちゃん
    ありがとう!
お疲れ様でした

大好きだよ〜