第二十三話 「センタク」
前回侑子宅で倒れてしまったワタヌキ!
そのワタヌキをミセの外へは出られないマル&モロが、ギリギリの所まで引きずりながら運び出す…「ワタヌキー…ワタヌキー」って呼びかける二人。
「あとはあの人が…」…「あの人?」(ワタヌキ)
門の外で待っていたのは百目鬼。
目を覚ますとそこは百目鬼の家…。
「侑子さんから電話があったんだよ」(百目鬼)
「何で…?」(ワタヌキ)
「お前を引き取りに来いって事だろ」(百目鬼)
「何で…?」(ワタヌキ)
「侑子さんが言ってた…お前このままだと消えてなくなるそうだ…死ぬって事だろ」(百目鬼くん)
「何で…っ!?」と訊くそばから、侑子に言われた言葉を思い出すワタヌキ。
『あの女に会ってるからよ…』侑子の言葉が頭の中で蘇える…っ。
でも何もされていないと言うワタヌキ…「あの人は悪い人じゃない…っ」
それに対して、人かどうか解らないだろう…と言う百目鬼…。
一方その頃…侑子とモコナはワタヌキがまた会いに行くか賭けをしようとするが…賭けにならないねとお流れに…
「ワタヌキだもんね」(侑子&モコナ)
学校でひまわりちゃんに会うもテンションの低いワタヌキ…しかも弁当持参じゃなくて学食なんて…!
そんなワタヌキを気遣うひまわりちゃんっ…なのにワタヌキはひまわりちゃんとの会話もテンションが低い。
それでも一応ホワイトデーのお返しを用意しているワタヌキ。
そして、ひまわりちゃんに百目鬼の応援にいくか聞かれた時・・・。「多分・・・行けないと思う・・・」と答えた。
そしてまた公園に来てしまったワタヌキ…。
咳き込みながらも女性に近付くけど、女性の方が「もう会わない方がいい…」と辛そうに去って行く…。
ワタヌキは部屋でうたた寝をしていた…女性が独り寂しく公園に居る…涙で目を覚ますワタヌキ。
「あの人が泣いてた…ダメだっ、淋しい思いさせちゃダメだ…行かなきゃっ」…そして電話が鳴った・・・。
よろめきながら公園へ向かうワタヌキ…っ。
弓道中の百目鬼くんの弓の弦が切れたっ。
公園には女性の姿が…そしてまた咳き込むワタヌキ…っ。
「こうなるって解っていたの…私に会えば会うほど、あなたを苦しませるって解っていたの」(女性)
そう言われたと言うワタヌキに「だったらどうして!?」と女性が声をあげる…っ。
「あなたが淋しいと俺も淋しいから…」(ワタヌキ)
グッと心を揺さぶられた女性…っ。
なお一層激しく咳き込むワタヌキに手を伸ばそうか躊躇していたが、遂に触れようとしたその時…っ
「さわるなっ」…厳しい口調の百目鬼の声がっ!
弓道着姿で弓を携えて立つ百目鬼…。
「やっぱり人じゃなかったじゃねーかよ」…そう言いながら百目鬼が見た女性の姿は…透けていた。
女性に向けて見えない矢を構える百目鬼…「どけ」(百目鬼) 「止めろ!」(ワタヌキ)
放たれる光の矢…女性を庇う様に前へ立ちふさがるワタヌキ、しかし次の瞬間そのワタヌキの前へ出る女性…っ!
そして光の矢に射抜かれた女性…「どうして!」叫ぶワタヌキ
「あなたと居られて、もう淋しくないから」(女性)
「きっとあなたの事を必要としている人がいるから、あなたを失いたくない人が居てくれるから…」(女性)
そう言って微笑みながら消えていった女性…。
「どうして撃った・・・人じゃないからか!?」百目鬼を責める様に問うワタヌキ…。
「違う…選んだだけだ…」そう答えた百目鬼…。
意識を失ったワタヌキが再び目覚めると、そこは侑子宅…百目鬼が運んでくれたそうです。
忠告を聞かなかった事を詫びるワタヌキに侑子が言う…。
「いいのよ、ワタヌキが選んだ事だから」
「どんな選択でも自分が選んだ結果なら、それをワタヌキが後悔してないならいいのよ」
「百目鬼くんもね、選んだのよ…ワタヌキを傷つけてもワタヌキに恨まれても、ワタヌキが消えない様に…」
この言葉にグッとむせび泣くワタヌキ…っ。
「だからワタヌキも選べばいいわ…これから百目鬼くんと、どう接するのか」(侑子)
そして女性の正体を訊かなかったワタヌキに対し、「じゃあこれだけは教えてあげる」と侑子…
「あの人が消える前に言った言葉は本当よ…」(侑子)
その言葉に苦笑いと涙が込み上げるワタヌキ…っ。
「おやすみ・・・よい夢を・・・」そして…きっと明日になれば元気になるわと言う侑子の言葉通り…
ハイテンションのワタヌキは、ひまわりちゃんとお弁当のお約束。
そこへ通り掛かった百目鬼…そのまますれ違うの?…と思ったらワタヌキの方から声をかけた!
「待てよっ…お前も来ていいぞ、昼飯…ひまわりちゃんのついでにだけどなっ!」憮然とした表情で言うワタヌキ。
それを見て「ふっ」と笑い、「いなりずし…あるんだろうな」と返す百目鬼。
そしてやっといつものテンションに戻っていく日常…っ。
何者かが侑子さの店を訪れる・・・。
願いを叶える店を・・・。
ワタヌキとマル&モロが侑子のとこまで案内する。
そして・・・
「この世に偶然なんてない」
「この世にあるのは必然だけ」
「あなたとあたしが出会った事には意味がある」
「あなたの願い・・・叶えましょう」
ワタヌキの笑顔最高にかわいい。
百目鬼の笑顔もGOODですよ!!
百目鬼はワタヌキが居なくならないように
女性を撃った・・・。
ワタヌキにどう思われようと、ワタヌキが居なくならないように・・・。
泣けるwww!!
友情って素晴らしい・°・(ノД`)・°・
感動だwww!!
ま、私はもう一試合めで負けてしまいましたが(;∩;)
でもいいの悔いは残ってないから(*´З`*)
思いっ切りできたので。しかも相手が2年生だったという…。
そんなん勝てるわけないだろ!(`ε´)ぶー
で、今は先輩が勝ち残っているわけです。
1年は皆負けてしまいました(;∩;)
先輩!頑張ってください!(≧∪≦)
今日は第43回桜蘭祭!・・・の前夜祭の朝。
オープニングセレモニーの準備は普通に業者が
行き交う、一般の学校とかけ離れたものだった。
なんでも桜蘭ではそういった準備を通して
企画力や統率力が試されているのだとか。
明日のパレードでは中世フランス風に着飾る、
歴史に残る桜蘭祭にしたいと環も大ハリキリだった。
オープニングセレモニーはオーケストラ演奏で
ダンスを踊る優雅ぶり。過去のゲストキャラの出番も。
中央棟のサロンではホスト部が一般公開用に営業中。
ホスト部を広く世間に知らしめるためとはいえ、
やはり環のワガママでお金がかかり過ぎらしい。
そう、オ・ジ・サ・マと呼んでくれたまえ。」
理事長が馴れ馴れしくハルヒに接する中 さすがは血筋(笑)
突然頬をはたかれる音が・・・鏡夜が父親に叩かれたらしい。
鏡夜父は理事長と意味深な会話をしてその場を去る。
ホスト部のせいですかと問うハルヒだが、鏡夜は
予想はしていたことだからいいんだ、と言い場を離れ、
その事に環は多大なショックを受ける。
「ワガママは高くつくものだ」
理事長は環に言う。責任ある立場に立つことは、
好きな事、好きなもの・・・そして好きな人を
自由に追いかけられなくなる事でもある、と。
「これからお前はどうしたい?須王の家を継ぎたいか?
それは難しい選択だぞ。私は未だにその答えを
見つけられずにいる・・・お前は一番自分が
欲しい物が何か、本当に分かっているのか・・・?」
扉が開かれやって来たのは環のお婆様。
「ボク、あの人嫌い。」
見透かすように呟くハニー先輩。
その言葉の意味を表わすように、お婆様は環が
歓迎し迎え入れても、触らないでと冷たい態度。
今日と明日の学祭の間、彼女をエスコートしなさい
とのお婆様の命令を環は何も言わず了承するのだった。
戻ってこない環。どうやら例のエクレール嬢を
エスコートしたまま戻らない様だ。
何者なのかと疑問を感じる双子の前に
現れたのはれんげちゃんだった。
「エクレール・トネール。伯爵家の家柄でもある
フランスの名家、トネール家の三女。」
それに対してさらに鏡夜は付け加える。
「トネール家は単に家柄がいいだけでなく、最近
我が国の企業を次々と買収している外資系企業
として経済界で騒がれているあのグラントネール
社のオーナーでもある。最も・・・そのご令嬢が
なぜ環に会いに来たのかは知らないがな。」
鏡夜の言葉の思い出しながら衣装を着替えるハルヒ。
そこへ学生の作品には興味がないから
環のピアノが聴きたいというエクレール達が
音楽室へとやってきて環はピアノを弾き始める。
ハルヒの気配に気付きつつ、話を始めるエクレール。
「ここがいつもあなた達がホスト部とやらを
やってるお部屋なんでしょう?サロンで拝見させて
もらったけど・・・みんなとても仲がいいのね。」
「それはもう・・・我がホスト部は
家族同然の集まりですから。」
「日本じゃ本物の家族でもないのに、
家族ごっこをするのをままごとって言うんでしょう?
環一人のワガママでみんなが
辛い思いをしてるんじゃないの?
眼鏡のホスト君・・・パパに殴られてたものね。」
その言葉に先程の出来事とお前のワガママには毎度
手を焼いているとの鏡夜の言葉を思い出しハッとする環。
(もしかしたら本当にみんな裏では
いろんなものを犠牲にしているのか・・・?
確かに弁護士を目指し、一分でも多く勉強していたい
ハルヒにだって、毎日毎日部活を強制して
大切な時間を犠牲にさせている・・・)
その時扉を開けたのはハルヒだった。
言い出した本人がサロンを放ったらかしにしている
ことを怒るハルヒだが、それを見てエクレールは
ヤキモチを焼いてるみたいと言う。
環の反応を見てエクレールは事実に気付いてしまう。
ハルヒを引き止めようとする環を止めるエクレール。
「なに?環はあんな豆狸がいいの?」
「失礼な!うちの娘を豆狸呼ばわりするのは止めてくれ!」
"娘"という言葉エクレールは確信を深める。
「ままごとの家族は所詮ままごと・・・代用品でしょ?」
突然環を押し倒すエクレール。
「環が一番欲しいもの・・・私はあげることができる。」
一方着替えを終えたハルヒの登場でサロンは
大盛り上がり。少し不機嫌なハルヒに、
それってヤキモチっぽいよとまたもや
こちらでも皆につっこまれ、違いますと呟くハルヒ。
だけど今日の環先輩は少し無責任ですよね、
というハルヒに多目に見てやれと鏡夜。
他ならぬお婆様の命令だからなと付け加える。
あの冷たい態度の理由はなんだろうと問うと
殿はお妾さんの子供だからと答える双子。
二十数年前須王家の先代が若くして他界。
理事長は母親(お婆様)の決めた相手と政略結婚して
その後を継いた。しかし数年後、理事長は
フランスで出会った女性と本物の恋に落ち
その間に生まれたのが環だった。
子供が生まれ妻と別れたいという理事長だったが
お婆様は大反対、環の母親は病弱で日本で
暮らすことはできず、環は14歳までフランスで育った。
しかしお婆様の事業が失敗して多額の負債を抱え、
後継者がいないことに焦ったお婆様は母親に提案する。
この先不自由がないように金の工面はする、
その代わり環を日本に寄こしなさい、そして
金輪際あなたと環は会うことは許さない・・・と。
鏡夜は言う。
今も須王家で事実上の最高権力者はお婆様だ。
そして須王家の援助なしでは環の母親は
生きてはいけない・・・選択肢などなかった。
しかし母親は寂しさからか、環とお金を引き換えに
したことへの後ろめたさからか、母親は
身を隠して何処かへと移り住み行方不明。
だから環はそれから母親と会えずじまいなのだ・・・。
母親に会えない・・・
葬式の日のことをハルヒは思い出していた。
知らなかった。普段は明るい環先輩にそんな辛い
生い立ちがあったことを。もし自分が環先輩
だったら・・・あのお婆様を恨まずにいられただろうか?
そんなハルヒに鏡夜は言葉を口にした。
「同情するのは簡単だが、
でも俺は環が今の環でよかったと思っている。
あいつは大丈夫さ・・・全てを受け入れた上で
あいつは今ここにいるんだ。・・・このホスト部にね。」
その言葉に皆は頷き見つめ合い微笑みあった。
そして扉が開く・・・そこには環とエクレール。






















