しばらく小説などのエントリーが続いております・・・。


10月は「読書の秋」&「読書週間」と謳われているにもかかわらず、

とっても低迷している冊数です・・・。

内容は充実していましたが(笑)。



「Rのつく月には気をつけよう」  石持浅海

「正義のミカタ」  本田孝好

「あなたの呼吸がとまるまで」  島本理生

「女王国の城」  有栖川有栖  

「Little DJ  小さな恋のものがたり」  鬼塚忠  

「片耳うさぎ」  大崎梢  

「配達あかずきん」  大崎梢


再読

「双頭の悪魔」  有栖川有栖



「Rのつく月には気をつけよう」  石持浅海


  石持ちさんは続けて読みたくなる作家さんです。

  なんだか心地よい文章に、いい気分になるんです。

 

 湯浅夏美と長江高明、熊井渚は大学時代からの呑み仲間。

 毎回誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける

 格好のネタ元だ。酔いもまわったところで盛り上がるのは恋愛話で-。

 小粋なミステリー連作短編集。


  この3人のなかで、私は熊さんがとっても気になる人物でした。

  わざとらしい書き方で、ウキウキしてましたよ。

  最終話がなんとなく読める展開でしたが、

  とても楽しく、何かおいしいものを食べたくなるような小説です。



「正義のミカタ」  本田孝好


  こういうタイプの小説はあまり読まないのですが、

  色んなところで見かけたので興味本位で手に取りました。

  ・・・面白かった~。

  こんな大学生活もなんとなくいいかも(笑)。

  いや、亮太みたいなのは嫌かな(爆)


 いじめられっ子の亮太は自分を変えようと「正義の味方研究部」に入部する。

 果たして亮太は変われるのか。

 いじめ、リストラ、格差。

 こんな社会で生きていかなきゃならない、

 将来が少し不安なあなたに贈る、書き下ろし青春小説。


  正義の味方って、人によって微妙に「正義」が違うから、

  「部」になって活動するのは大変そう。

  それぞれキャラクターが、現実に当てはめると

  いるようないないような・・・。

  部長さんのキャラが私は最後までいまいちつかめませんでした・・・。



「あなたの呼吸が止まるまで」  島本理生


  帯の部分や本の紹介である程度は予想できていたとはいえ、

  やっぱりちょっとダークな感じの本でした。


 舞踏家の父と暮らす12歳の少女、野宮朔。 

 夢は、作家になること。

 一歩一歩、大人に近づいていく彼女を襲った、突然の暴力。

 そして、彼女が選んだたったひとつの復讐のかたちとは-。


  私には共感はできないタイプの本ですね~。

  現代っぽい感じはしますが、だからこそ怖いです。

  


「女王国の城」  有栖川有栖


  とても楽しみにしていた続編。

  でも、期待が大きすぎて疲れてしまった長編。

  面白かったは面白かったんですけどね。

  詳しい感想は、別エントリー にて。



「Little DJ」  鬼塚忠


  感動でした。

  最後の方は、展開がわかっていても涙しました。

  読み返しまでしちゃいましたよ。

  でも、ちょっと辛いですね。

  詳しくは別エントリー にて。



「片耳うさぎ」  大崎梢


  大崎作品初でした。

  面白かったです。

  児童文学に入っててもおかしくなさそう。

  この作家さんのほかの本も読みたくなる、

  そんな惹きつける魅力をもった文章です。

  読後感もいいですねぇ、これ。

  詳しくは、別エントリー で。



「配達あかずきん」  大崎梢


  面白いです! ものすごくいいです!

  めずらしくも書店の色々が描かれているのですが、

  ここまでつっこんで書かれているのも、

  そのちょっといじればマニアックな内容も(笑)、

  ものすごく好みです。


 配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。

 駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、

 勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組む。

 元書店員が描く本格書店ミステリ。


  読みやすいし、先もワクワクしながら読める。

  散々あちこちで紹介されつつも、

  本にまつわる小説って、思い入れがあって、

  期待をかけすぎるのか、結局がっくりすること多い中、

  これは非常に面白いです。

  ミステリといっても、やっぱりカンタンな謎解きなので、

  ミステリが苦手な人にもお勧めですね。

  本好きな方がどうぞ・・・。



「双頭の悪魔」  有栖川有栖


  「女王国の城」の一つ前のお話。

  一冊目の「月光ゲーム」はけっこう覚えているのですが、

  その続き、「孤島パズル」とこれは忘れてて・・・。

  反対側から読み返しています。

  

  これは相当に面白かったのに、

  なんで忘れちゃっていたのか・・・。

  でも、おかげでまた楽しめました(笑)。




10月は、じっくり読むタイプのものが多かったです。

睡眠と格闘しながら頑張りました(笑)。


再び、他の著作を読みたくなるような作家さんに出会えて、

それはもう幸せですね。

久しぶりに読んだシリーズものやエッセイもありますし。


未読本がたまりまくっているにもかかわらず、

どんどん新刊が出てこまる、読書の秋でした。