「図書館危機」

  有川浩/著

  メディアワークス

  2007年


さて、第三弾が出ましたよ!

早速、読みましたよ!


面白くて、感動でしたーーーーー!


もう、夢中になって必死によみましたよ。

こんなにはまるなんて思ってもみなかったなぁ・・・。


見た目大女の猿っ子なのに、中身は乙女のヒロインがツボにはまっている様子です。

そこに、チビでもとっても頼りになる無骨な上司が、またこちらの心をくすぐってくれます。


もちろん、それを取り囲む?登場人物たちも、一癖も二癖もあってナイスです。



王子様、ついに発覚!

山猿ヒロイン大混乱!


玄田のところには揉め事相談、

出るか伝家の宝刀・反則殺法!


そして、山猿ヒロイン故郷へ帰る。

そこで郁を待ち受けていたものは・・・・?



どうやら、もう一冊でおしまいのようです、このシリーズ。

完結編は読みたいけれど、終わっちゃうのもとても惜しいです。


1,2巻は、図書館の本に対する想いが溢れていて、

それなりに、司書としての志をつついてくださる作品でしたが、

この3巻は、でつくした?登場人物たちの人物相関図と、

図書館自体の役割というか、まあ現実的にもありそうな揉め事(なんて可愛いものではないですが)なんかが主になっているように感じました。



そして、後半というか、最後の章は怖いですね、はっきりと。

「ああ、戦争なんだな」という感じ。

いえ、2巻の時も思いましたが、今回はヒロインが武器を手にとり行動をおこしましたからね、

その恐怖もろもろが伝わってきて、はっきり恐ろしかったです。


この表紙の装丁がね、物語っていますよ、内容を。

文字が銃弾だらけなんです。

戦いがあって、図書館もボロボロで、本当に「危機」という感じ。


本当に次の巻で終わるのかな?

いったん、このお話を収束させて、そしてサイドストーリーとかでもいいから、

まだまだ続けてほしいものです。

あと1冊で終わってしまうのは、どうしたってもったいない内容だと思う。


まだ読んだことない方がいらっしゃって、

図書館通いをしている方に、

ぜひぜひお勧めしたい小説です。


ライトノベルに近い作品に仕上がっていますので、

時間のない方や、小説が読むのは苦手な方も、

さくさくと、夢中で読める一冊だと思います。

(何気に失礼な書き方してるかなぁ・・・?)