いつも見に行く人のTwitterから飛んでみたら、なるほど~やっぱり~と思うツイートに出会いました。
Twitterをしていないので、忘れない為にブログにしました。
辞書の編纂者である飯間さんは言葉のプロ。
プロでも言葉を操るのは難しいんだね~。
飯間浩明
@IIMA_Hiroaki
https://mobile.twitter.com/IIMA_Hiroaki?p=s
国語辞典編纂者。『三省堂国語辞典』編集委員。香川県高松市生まれ。
http://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/
前にも述べましたが、日本語の形容詞(「~い」)はプラスの感情(嬉しい、楽しい)に比べてマイナスの感情(憎い、悔しい、怖い、恥ずかしい)が格段に多い。人はプラスよりマイナスの気分の時のほうがものを言いたがるからでしょう。我々は放っておくと愚痴、中傷、批判ばかり口にするとも言えます。
日本語の形容詞で、プラスよりマイナスの感情を表すものが多いのは、「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」(『アンナ・カレーニナ』)を連想させます。幸福な時は表現の必要を感じず、不幸な時にいろいろ言いたがるのは、どの言語でも同じでしょうか。
何かいいことがあったとき、SNSなどで「楽しかった」と具体的に説明するほうが、「つまらなかった」と吐き捨てるよりも難しい。プラスの感情形容詞は語彙が少ないから、説明に技術が必要になる。プラスの内容を書いて、なおかつ読者を引きつけられる人は、かなり手練れの書き手と言えます。
プラスの内容で読者を引きつけるのはプロでも難しい。国語教科書は、前向きだが当たり障りのない、眠くなる文章に満ちています。実は、プラスの内容を書くためにはコツがあって、それは笑いを盛り込むこと。ユーモア、ウィット、ギャグのセンスが問われる。国語教科書に不足している要素でもあります。
以前、人を誉めなさい、人の良い所を見つけなさい、と言う人や書かれた本を沢山目にした時期があるけど、なんでわざわざ誉めろというのかな?と不思議だった。
でも、このTwitterを読んでいて、なるほど~そうなんだ~と納得しちゃったよん。
日本語にはプラスの感情を表現する言葉よりもマイナスの感情を表す言葉(形容詞)の方が多いと言う現実で、人を誉めると言う事の難しさを言ってたのかな。
言葉の問題なのか意識の問題なのか、ニワトリと卵なのかもしれないけど、言葉と共にと言うか言葉で生きている人間って、言葉を操ってるのか言葉に操られてるのか、このTwitterを読んで昔々考えたて事を思い出した。