今日は、劇場風な日記![]()
とある小さな眼科の、低いソファーに、
その青年は、長い脚を組んで座っていた。
手には携帯。忙しくメールを打っている。
長い髪はワックスで仕上げ、
カトゥーンの赤西君似の、中々のイケメンだ。
私:「おはようございます。今日はどうなさいましたか?」
青年:「ちょっと左目が充血してるんで。」
私:「左目だけですか?」
そうい言って彼の顔(目)を覗き込む。
こんなイケメンの顔をマジマジ覗きこめるのは、検査員の特権だ。
確かに左眼だけ薄く充血。眼やには無い。
初診なので、視力、眼圧、あらゆる予備検査が待っているが、
アレルギーなら、両眼同時に症状が現れるはず、
…おかしい。
この時点で、私は全ての予備検査を却下し、直接、診察室へ。
「少しまぶしい」という彼の言葉も気にかかった。
充血以外、特に重い症状もない青年は、いたって落ち着いている。
青年を診察室残し、私は別の検査の為、診察室のカーテンを閉める。
その直後、みんなの動きが一斉に止まるほど、
先生の厳しく大きな声が、病院中に響きわたった。
先生:「君!失明しかかっているよ!
使い捨てコンタクトなのに、期限過ぎても使い続けたり、
つけたまま朝まで寝てたりしてるんじゃないだろうね!?」
青年:「はぁ、たまに寝てしまう事はありますが…。」
ここにきて、医者に本当のことを申告する患者は、少ない。
たまにつけたまま寝てしまうということは、
しょっちゅうつけたまま寝てしまうと言うことだ。
病名は、角膜潰瘍。(かくまくかいよう)
彼の黒眼は通常の3倍に膨れ上がり、すでに大きな穴が2つあいている。
突き抜けたら失明だ。
この病気の怖いところは、
痛みが出ても、コンタクトをつけると、それがカサブタ代りになって、
痛みが消えてしまうことだ。
だから、かなり重症になってから、やってくる来る患者さんが多い。
その為に3か月に一度の定期検査があるのにな…と、
辛い気持ちになる。。
先生が大急ぎで書いた紹介状をもって、
駆け付けた親とともに、青年は大学病院へ向かった。
たぶんそのまま入院し、抗生剤の点滴を、ずっと受ける事になるだろう。
薬と、彼の抵抗力が、菌に勝るよう、そっと祈るしかない。
よくレーシックのことを尋ねられる時、
「失明しないですか?」という質問が、トップにくる。
しかし、レーシック手術での失明例は、
今までのところ全世界で、1例も報告されていない。
それに引き替え、年間どのくらいの人達がが、
コンタクトの取り扱いの不備で、視力を失っていることだろう。
コンタクトは便利品ではなく、取扱い最注意の「高度医療機器」だ。
みんなそれをもっと認識すべきだ。
コンタクトをちゃんとケア出来ないのなら、
メガネだけにするか、それとも私は、
若い人には、レーシックを受けて欲しい。
手術不可能なまでに、角膜を痛めてしまってからでは、もう遅い。
メガネ、コンタクトレンズ、レーシック。
この中で、扱いを間違えて一番怖いのは、コンタクトレンズです!
ちゃんと気を引き締めて取り扱って欲しいのに。。。
レーシックは、高価で贅沢な治療なので、むやみにお勧めはできないが、
日本眼科医会も認めた、安全で、効果的な、しかも日帰りの簡単な手術だ。
私は息子に、車買うぐらいなら、レーシック費用を出してやりたい。
娘にだって、成人式に、高い着物買うのもいいが、
絶対レーシックの方が、価値がある。
ましてや結婚祝ともなれば、これはもう、ブライダルレーシックですよ。![]()
早くもっと普及するといいな~。![]()
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注:レーシック=近視矯正レーザー手術
