人魚姫 | コナモンのこんなもんじゃないだろ?
初めて恋した貴方のために
おぼつかない足取りで
砂浜に上がっては来たものの、
貴方は手の届かない王子様だった。
陸には海の中のような仲間もおらず、
灼熱の太陽が私の身を焦がす勢いで
じりじりと照りつける。
心は、時として、太陽のように熱く、
海のように深く、蒼く、
移ろいでばかりいるけれど、
吹き抜ける風はいつも
私の元に留まらずに
西へ東へ通り過ぎてしまう。
まるで貴方のように、
私の腕の中に留まらない風。
いっそのこと泡になってしまったら、
貴方と共に波に揺られながら
西へ東へ行くことが出来るのでしょうか。

