今回ご紹介するの前回の続きですが、

ハムラ法（経皮的眼窩脂肪移動術）です。皮膚の裏側からではなく表側です。

ハムラ法とは１９９６年にアメリカの形成外科医であるDr.Hamraが学会誌に紹介した下眼瞼の治療法です。その後、その手術方法は多くの形成美容外科医に普及し、現在ではこのハムラ法は下眼瞼を形成する上で必須の方法となりました。

ハムラ法とは、眼窩隔膜や靭帯の弛みなどで飛び出してきた眼窩脂肪を治療するにあたり、突出した眼窩脂肪を『取る』だけだった方法から『移動』させるというニューコンセプトを提唱した革新的な治療法です。

眼窩脂肪を包んでいる膜である眼窩隔膜を下側（目の下）に移動させます。横から見る上図のようになります。

眼窩脂肪を移動させ、

固定します。イラストで表示するとこんな感じです。

実際では、

（実際の手術所見①）

眼窩隔膜(眼窩脂肪を包んでいる膜)の下眼瞼縁骨膜付着部(Arcus Marginalis)を剥がして挙上しているところです。

この隔膜を移動させて頬骨骨膜に固定します。

（実際の手術所見②）

眼瞼縁骨膜付着部(Arcus Marginalis)の移動が全て終わったところです。

続きはまた次回にご報告します。

次回はダウンタイムをご紹介します。

60代/女性 ハムラ法（経皮的眼窩脂肪移動術）行いました：その③（実際の手術）