こんにちは!
かけるです。
映画のストーリー解説、
シリーズ第4回目となる今回は、
『ヴィレッジ』という映画です。
監督が有名な人みたいで、
代表作が『シックス・センス』のシャラマン監督とかいう。
ちょっと知らないんですが。
どんでん返しを起こすのが、
彼の作風らしいです。
そんなわけで、今作でも
どんでん返しを見せたかったようです。
映像作品としての完成度は高いです。
中世の森に囲まれた閉鎖的な村が舞台で、
ゴシックホラー的な雰囲気が漂っています。
萎える要素も少ないので、
どんどん入り込んでいけます。
ただ、物語のストーリーとしては微妙です。
まず、村に住む青年ルシアスは、
村を囲う森に入ってはいけないという掟に疑問を抱きます。
森を通って町に行きたい!と。
めちゃめちゃ主人公っぽいです。
けど、森には怪物が住んでおり、
最近ちょくちょく村の家畜が皮を剥がされ、
グロい状態で放置されたりしています。
あれ、これって怪物のやつらによる警告じゃね?と。
そして、ルシアス、試しにちょっと森に入って、
村にはない木の実を採り、戻ってみます。
するとその日の夜、怪物が村にやってきて、
村の中を闊歩します。
ドアには赤いペンキでべったり、
村中には家畜のグロいやつがたくさん落ちていました。
めっちゃ警告してきます。
さすがのルシアスもそれには懲りて、
村を出ることよりも、好きな子を守りたいと思うようになり、
盲目の美少女アイヴィーと婚約します。
次の日の朝、結婚するって噂が村中を駆け巡り、
みんなお祝いムードの中、事件が起こります。
アイヴィーのことが好きなちょっと頭のネジが飛んでる男、ノアが、
ルシアスの家を訪ね、ナイフで腹部を刺します。
そして、ルシアスが倒れたところを、
さらにめった刺しにします。
あれ、これ主人公補正効くやつかな?
もしかして死ぬやつ?と思いましたが、
結局ルシアスはそれ以降、寝たきりでした。
ルシアスは主人公ではありませんでした。
ルシアスは出血多量で、しかも感染症にかかります。
町にある”薬”がなければ、死・あるのみです。
ここで盲目の美少女アイヴィーは、
森を抜けて町に薬を取りに行こうと決意します。
それを村長的な父親に相談すると、
おっけーをもらい、衝撃的な告白をされます。
実は村の掟って”嘘”なんだよねーと。
怪物が村を襲ったりしてるのは着ぐるみとか使って自作自演でしたーと。
でも「町の歴史書には、森に怪物いるって書いてたわー」と、
伏線を張っておくのは忘れません。
そして「バラしたわー」と村の有力者たちに喋り、怒られるけど、
「掟は村人を良い方に導くためにあるじゃん、
犯罪で命を落としそうなルシアスを見捨てるのは善か!?」と説得します。
ここで「もしかして村人全体が変わるストーリーなんじゃ?」
と思った僕ですが、結果的にそれも違いました。
盲目のアイヴィーが森を冒険していると、
まさかの怪物が襲ってきます。
え、誰?って話ですが、
中身はルシアスを襲った頭のネジが飛んだ男、ノアです。
アイヴィーは、村長の張った伏線(歴史書に書いてた)で、
ノアを怪物だと思い込みます。
ノアもなぜか、着ぐるみを被ってアイヴィーを襲います。
そして勇敢なアイヴィーは、
怪物(ノア)を崖から落として殺します。
アイヴィーは無事に薬を持って村へ戻るのですが、
「怪物を1体殺した」と言っています。
村の有力者たちは、
閉じ込めておいたノアが着ぐるみを持って脱走したことを知っていて、
死んだのはノアだと知ります。
だって他に怪物なんていないから。
けど、その路線で行くとアイヴィーは殺人者です。
村長は言います。
「ノアは村の生活を守るために、犠牲になってくれた」
つまり、掟の信ぴょう性を高めてくれた、と。
ノアは怪物に殺されたことにして、
今後も森には怪物いるから入るなって掟を継続しようって提案します。
他の有力者たちも賛同し、
村人たちの生活は何も変わらないまま、
この物語は幕を閉じます。
結局この物語を通して変化した人(物)はいません。
つまり、主人公不在です。
かろうじて、アイヴィーが強い女性へと成長したかな?ってくらいです。
どんでん返しどころか、最初の状態に戻っちゃっていて、
言うならでんぐり返しです。
今回の記事では、一切「神話の法則」に触れられませんでした。
そもそも主人公がいないと、
神話として成り立たないから仕方ありません。
『スーサイド・スクワッド』のように、
沢山エネルギーをもらえる映画は、人生の参考にするといいです。
神話の法則は、人生の縮図ですから、
神話の法則に従ったストーリーは、人生を抽象化した物語になるのです。
けど、今回の『ヴィレッジ』のように、
神話の法則から外れた物語は、ある意味、人生の失敗例です。
反面教師的に物語を捉えると良いのかもしれません。
そんなわけで、今日はまだまだ時間がありますので、もう1本!
『デッド・プール』でも見ようかな。
それでは、次回に続く!
