上映時間 95分
製作国 カナダ 2010年
監督：リース・イヴネッシェン
脚本：リース・イヴネッシェン
出演：エミリー・アラタロ、ライオネル・ブードラル、コリン・パラディン
全世界でゾンビ発生オリビア・ハッセーしちゃって
人類壊滅寸前の終末世界。
案の定、「ゾンビと共存しよう!」というゾンビ保守派と
「ゾンビ撃滅! 取り戻せ平和!」という反ゾンビ派が対立。
そんな私の脳内にありがちな素敵な世界を生き抜く、
反ゾンビ派の民間ゾンビ・ハンターチームに、
ドキュメンタリー・レボーターが密着取材。
すわ、POV作品かと思いますが、違いまして、
「密着取材」の様子を通して
ヒロインのリポーターとハンター組織メンバーの「思い」を
淡々と描く「ドキュ・タッチ」の作品。
ゾンビ終末世界をハードに生き抜く
サバイバル・アクションを期待すると、
肩スカし喰らってしまいますのでご注意。
ロメロ作品でよく見られる、
「ヒャッハー!」とか言いながらゾンビ狩りしてる自警団いるでしょ?
「そんな奴らも色々大変なのよ。」
と、いった視点での作品で、
森をウロウロしながら、淡々とその心情ドラマを描く、
ヒジョーに地味ヘンドリクスな作品。
ゾンビうんぬん、というよりも、
その世界で生きる人間を描く、言わば
「ロメロが作った砂場で遊ぶ」、
ゾンビ映画のバリエーションの一つでありますが、
一歩間違えればダルくてクソつまんなくなる作風でありながら
まぁ、よく踏ん張っている部類に入っていると思いますよ。
ハデさは無いもののキャラも立ってますし、
淡々としながらもドラマも描けている。
アップ多用の手持ち撮影が人によっちゃあキツイでしょうが、
アタシャまぁギリギリOKな感じの映画ッス。度☆☆★!!