もはや吹越満やレイパー佐藤氏の「ロボコップ演芸」も不可能と思われるほど、 
その動きが滑らかなロボコップ。 

「マシンマン」+「バットマン」なシェイプのボディに 
「仮面ライダー」ばりのバイクを乗りこなす雄姿は 
「ロボコップ」としてはカッコよすぎなんですが、 
「キカイダー」と「ロボット刑事」を大マジメに描いたような 
社会派かつ警鐘的なドラマと 
ヒーロー的爽快感のバランスが絶妙に取れてまして、 
この挑戦的なデザインはそのバランスの中では 
「アリ」と言いますか、「正解」の域に達しております。 

脇を固める名優陣も素晴らしく、 
特にロールシャッハにして二代目フレディのジャッキー・アール・ヘイリー、 
元バットマンのマイケル・キートンの悪ブリは最高。 

パーホーベンばりの皮肉もしっかり効いているし、 
ラストの「父親の顔」をするブリキ刑事マーフィ役のジョエル・キナマンの演技に男心を打ち抜かれ、 
エンドロールに流れるTHE CLASHの「I Fought the Law」に 
漢心をぶち抜かれる!! 

うん、いい映画だった!! 度★★★☆!!