歌謡曲はどこにいった(非モテ系につき注意) | extal blog

歌謡曲はどこにいった(非モテ系につき注意)

梶浦です

イベントのお話続き

イベントでのトークの中で出た話なんですが…

80年代ですが、ZTTというレーベルがありまして、そこには、プロパガンダとかフランキーゴーズトゥハリウッドとか、アートオブノイズとかいろんなアーティストがいたんですが…
どのアーティストも音が非常に独特で素晴らしかったのです。
なんか独特のスタンスの音作りというか

主としてトレヴァー・ホーンのプロデュースの賜物なんですが、なんかそれと相似している状況を森達彦さんが80年代のアイドル歌謡から90年代渋谷系音楽のサウンドデザインを手掛ける事によって作りだしていた、

という(ような)お話がありまして… ZTT好きだった自分としては目から鱗だったのでした…

あのZTTが何のことやらわからない方はとりあえず下のMVとか見てもらうとちょっとわかるかなあ…

というわけで歌謡曲なんですが、

イベント中、「歌謡曲」という単語が連発されているのを聞いた松武さんが

「歌謡曲って言葉っていいなあ」

と思わず言った言葉にちょっと感動してしまいました(ちなみに「なんだよJ-ポップって!」と怒ってもおられました(笑))

そうなんですよね。日本における歌謡曲というのは
単なる「流行歌」ではなく、もはや音楽の1ジャンルになっていたんですよね。
インドネシアのダンドゥや韓国のポンチャックと同じようなガラパゴス的進化を遂げて、そして滅びて(?)いったという…

いまや全ての日本製楽曲がJ-ポップと言い換えられてしまっていますが、かつてその中には、純然たる「歌謡曲」というジャンルが存在したことを、深く認識した一夜だったのでした。

Grace Jones - Slave to the Rhythm 1985


FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD - Two Tribes(1983)


Art of Noise - Close (To The Edit) Version 1 (ZTPS 01)