こんにちは。みらいです。
今日は「
葬儀難民」ということについて、お知らせします。

 

●死者数の増加に「火葬場」が対応しきれない

 

「葬儀難民」(※1)とは、「希望の日程(時間)に葬儀ができないために何日も待たされる人」のことを言います。
2015年に亡くなった人は、およそ131万人にも昇ります。 (※2)

1980年の年間死亡者数約72万人と比べると、ほぼ「倍増」していて、今後も増え続けると予想されています。死者数は、2040年におよそ166万人のピークを迎えるまで増え続ける、と予想されています。

 

※1 現状、都市部に限られています。
※2 出所:国立社会保障・人口問題研究所)

 

一方、現状は「火葬場の数」が不足しています。
例えば、2013年に東京都の死亡者数はは約11万人。これは
「1日平均300人」が亡くなっている、ということです。しかし、都内の火葬場は10数ヶ所しかありません。

つまり、計算上、東京都では毎日1つの火葬場で「20名前後の火葬」を行う必要がある、ということです。
しかし、実際の火葬にかかる時間はおよそ3時間程度と言われているようです。
そうすると、
1日あたり1つの炉では3名~4名しか火葬ができない、ということになります。

 

 

●増えない「火葬場」

 

それでは、「火葬場を増やせばいいのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それが簡単にはできないようです。

火葬場は「迷惑施設」と思われる方も多いようで、新規の建設は非常に困難なようです。

 

●地方では「火葬場」との共存が成功している例も

 

一方、全国(地方)に目を向けると、火葬場と斎場の建設計画を予定されている地域の近隣住民の「住環境の改善」と同時に検討し、成功している例もあるようです。
例えば、斎場建設をきっかけに
道路整備をする(生活道路を含む)、葬祭施設の周辺を「公園」に整備して近隣住民に「憩いの場を提供する」、斎場利用だけでなく「近隣住民の集会・文化活動に考慮した施設」を検討する、などの内容です。


こうして、 葬祭施設を新設することで、近隣住民にも「積極的なメリットがある」ということになれば、葬祭施設と近隣住民が「共存」していける道が探せるのかもしれません。

 

 

●矛盾する「気持ち」

 

ほとんどの方が 「自分が死んだら、近くで、できるだけ早く、そして安く火葬して欲しい」と思っているのではないでしょうか。
(ここまで、明確に思っていなくても、「いざ」という時に尋ねられたら、そう答える方が多いのではないでしょうか。)

一方、「火葬場」や「葬祭場」という存在については、「自分(自宅)近くにあったら嫌だ(困る)」、「他人の火葬なんて、どこかでやってくれよ」と思われる方が多いのではないでしょうか。
こうした「矛盾する気持ち」が「葬儀難民」を生んでいる、と言えるのかもしれません。

 

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