タイタンの戦い
お久しぶりです!kanaです!!
5月だというのにまだ少し肌寒い陽気ですね。春を満喫する前に梅雨が訪れそうです。
さて、この間映画、「タイタンの戦い」を見に行ってきました。
1981年に巨匠レイ・ハリーハウゼンが制作した同タイトルのリメイクという事で、期待と不安が入り混じった気持ちで見に行きましたが、存外面白かったです!
ギリシャ神話の英雄ペルセウスを主題としたお話しなのですが・・・一応簡単に神話の方のあらすじをご説明いたします。
アルゴスの王には美しい娘ダナエがいましたが、『将来、ダナエの生む子供に王は殺害される』という予言がくだり、恐れた王はダナエを青銅の塔に閉じ込めます。
しかしギリシャの最高神ゼウスの目に留まり、ゼウスは黄金の雨に姿を変え、ダナエと交わります。
(この情景はクリムトの描く『ダナエ』でも有名です)
月満ちて半神ペルセウスを生んだダナエですが、王に露見し、母子共に棺へ閉じ込められ海へと流されます。
運良くふたりはく親切な漁師に助けられ、その後ペルセウスはすくすくと育つのですが、その土地の王ポリュデクテスがダナエを見初めてしまいます。
邪魔なペルセウスを追い払おうと、王はペルセウスに、見る者全てを石に変えるというメデューサの首を取って来るようにと命じます。
途方にくれるペルセウスでしたが、知恵の女神アテナ、導きの神ヘルメスの助けもあって、見事メデューサの首を取る事に成功します。
(ちなみに天馬ペガソスは首を切り落とされた際、メデューサの血から生まれたと言われています。)
国へ戻る途中、エチオピアに立ち寄ったペルセウスは海岸で鎖につながれている美しい王女アンドロメダに出会います。
母のカッシオペイアが「自分の娘は海の女神たちよりも美しい」と自慢したため、海神ポセイドンの怒りを買い、海には怪物が放たれ、アンドロメダを生贄にするようにと要求されたからです。
アンドロメダに一目ぼれしたペルセウスはメデューサの首を使って怪物を石に変え、アンドロメダを救出、結婚します。
その後国に戻ったペルセウスは母に言い寄るポリュデクテスを石に変え、その後祖父であるアルゴス王に会うべく国を立ちます。
ペルセウスとしては、祖父と争う気はなかったのですが、王は予言を恐れて国から逃亡します。
そしてペルセウスは、とある街で開催されていた競技大会で円盤投げに出場していたのですが、そこで円盤が客席の方へと飛んでいき、老人に当たって死なせてしまいます。
そしてその老人こそが逃亡していたアルゴス王。予言は現実のものとなってしまいました。
この事を恥じたペルセウスは祖父の国を継ぐことを拒否し、別の国の王となったと伝えられています。
これが大体のペルセウスの神話で、ハリーハウゼン氏の映画はこの内容に近いものだったのですが、
今回リメイクされた「タイタンの戦い」はかなり内容が違いました。
紹介してしまってなんですが。正直、なまじこの知識を知ってると逆に序盤は混乱しました。
ヒロインが・・・違った・・・。
アンドロメダは出るのですが、新たなヒロインが用意されていて「?????」となりました。
ダナエも王女ではなく、王妃とされていたり、設定が微妙に違うので「あれ、ペルセウスってどんな話だったっけ?」と困惑。
途中から「よし、神話は切り離そう・・・」と努めていたので、後半は単純に楽しんで見れました。
何より映像が美しい。
背景美術もさることながら、カメラワークやクラーケンなどの怪物の表現もとてもわくわくさせられるものでした。
久しぶりにDVD買おうかな、と思える作品でした。
あと、前作ファンの人には嬉しいサービスカットもありましたよ
そして今回の映画で初めて3Dを体験しましたが、「タイタンの戦い」は別に3Dで見なくても良いように思えました。
どうも後から3D映像に変換させたものであって、最初から3Dを意識して製作されたものでは無かったようです。
2Dでも充分キレイで迫力あると思いますよ。
3Dは特に酔うとか、とてつもなく見にくい!という事も無かったのですが、やはり3Dメガネのせいで画面が少し暗くなってしまうかな、とは思いました。
そしてめがねの人は、あれめがねの上からさらにかけるんでしょうか・・・?
でも予告で流れていた「ガフールの勇者たち」。
ふくろうが主役のファンタジー映画なのですがこれは3D見ごたえがありそうでした。
公開は冬のようです。早く見たいなあ。
今現在、会社のキャラクターデザインを作成しています。
これからクライアントにお見せします。気に入ってくださるといいな。
