薬に頼らずうつを治す方法
精神科医 藤川徳美 アチーブメント出版より引用
心が疲弊している患者さんの血液を調べると、神経伝達物質の材料となる鉄とタンパク質の数値が低い。鉄とタンパク質がからっぽ
心がつらいのも、不安につきまとわれるのも、落ち込みから抜け出せないのも、ただ栄養不足なだけ。だから、それを足せばいい。
栄養失調でうつになる仕組み
健康な脳は、幸せを感じるセロトニンや喜びを感じさせるドーパミンという神経伝達物質で満たされている。
この2つを作るのに必要な材料は、卵や肉とか魚に含まれるたんぱく質。
さらに作られる過程で、赤身肉やレバーとかシジミやアサリなどに含まれる鉄分も必須。
これらが足りないと、セロトニンもドーパミンも作られなくなってうつになる。
患者さんの8割は女性
ふじかわ心療内科クリニックの患者の8割は女性
女性はうつになるリスクが男性よりも2‐3倍ある。
気分障害(躁うつ病含む)総患者数
厚生労働省が行った「平成26年患者調査」によると、気分障害の総患者数(継続的に治療を受けている者)は男性約41万8000人、女性が約70万人で女性のほうが圧倒的に多かった。
うつの生涯有病率
こころの健康科学研究事業「こころの健康についての疫学調査に関する研究」で行われた疫学調査(平成18年度)によると、気分障害の生涯有病率は男性が3,7%、女性が9,1%と、女性が男性の約2,5倍、12ヵ月有病率では男性1%に対して女性3%と3倍も頻度が高かった。
その理由
生理と出産
生理で毎月約20‐140mlの血を失う。
出産では一度に約300-500mlの血を失う。
血の材料は鉄分とタンパク質なので、血の材料に使われ空っぽになるのでうつになる。