目を守ることを最優先に考えたドライビングサングラス | ∵ イ ッ セ イ イ ズ ム ∴

目を守ることを最優先に考えたドライビングサングラス

mm01モーターマガジン創刊50周年を記念し、モータージャーナリストの方々の意見をお聞きして、ボクがカタチにしたドライビングサングラスがあります。

一般的にサングラスは似合うか似合わないかが一番の選択肢ですが、これはドライビングにはプライオリティの低い要素です。真のドライビングサングラスとは何か?“安全性の高いサングラス”がつくれないものか?というところからこのプロジェクトはスタートしました。

ドライバーの目を守るサングラスは、視界を広くする工夫や、見え心地、掛け心地の良さなどを追求してゆく前に、クルマづくりと同じく、万が一の事故の場合を想定しなければならないと考えました。

正面衝突事故でエアバッグが開いたときにエアバッグの衝撃や、ハンドルに顔をぶつけた衝撃で、メガネのレンズが割れて顔を負傷してしまうケースがあると聞き、この不測の事態から目を守る事を真っ先に考え、これをこのドライビングサングラスのデザインの要としました。

mm00たとえレンズが割れなくても、レンズのエッジで顔を切ってしまうので、レンズがむき出しのリムレスのサングラスはダメ。フルリムでレンズの周囲をフレームが覆っているものも前からの衝撃でレンズが外れてしまうのでダメ。現状のどのサングラスも前からの衝撃が与えられると、レンズのエッジで顔を切ってしまうことは免れないことに気づきました…

そこで考えたのが「レンズの内側にフレーム」という新しいカタチ。
これなら万が一の事故の場合も、レンズが外れてレンズのエッジ部分で顔を傷つけることがありません。

もちろん、レンズは割れない素材CACCHUを使い、セーフティドライブの要となる“良質な見え方”は万全の仕様としました。
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「メガネはもちろん、サングラスも運転のときにしか掛けません。」といった、メガネやサングラスにあまり縁のない方々のために、実際の軽さに加えて、ふわっと“軽い掛け心地”のサングラスを掛けていただこうと思い、テンプル(ツルの部分)をデザインしました。

ポイントはテンプルをダブルにしている点で、縦方向の力を支える上側のテンプルに横方向のバネ性を持たせ包み込むフィット感を出し、下側の直接耳に掛かる部分をφ2の丸形状にしたことで、耳に掛かる不快感を解消、優しいフィット感を実現しています。

また、テンプルをダブルにしたもう一つの理由が、メガネのフィッティングの知識をお持ちでない方々にも簡単に調整できる機構。

人それぞれ左右の耳の高さに微妙な違いがあり、サングラスが斜めに掛かってしまったり、傾斜がきつすぎてフィット感が悪かったりといったことはよくあります。通常市販のサングラスではこの調整が容易に出来ず、通販などで買った場合などはたいてい買ったままの状態で掛けておられるのがそのほとんどですが、これを工具を使わないで容易に調整できるのがこの機構です。

※図の団子状の部分が上部のテンプル内に入り、高さの調整を可能にしています。鏡を見ながら、「右側を少し下げて」といった感じで自身で調整ができ、調整後は飛び出した団子状の部分をニッパーや爪切りなどで切り落としていただければ完成です。

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あとは、「レンズにまつ毛が当たる」「フレームが頬骨に当たる」「レンズと目の距離(頂点間距離)が近くてレンズが曇る」といった不具合もノーズパッドのサイズ交換(S,M,L)で調整できるようにしています。

mm033年経った今も、永久定番のドライビングサングラスとして、多くのモータリストの方々にご愛用いただいています。
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またこの年、このサングラスがグッドデザイン賞の金賞にノミネート! >>Click!

なんと、カルロス・ゴーン氏もご愛用!?いただいています。



※記事の下にチタン加工についての広告が表示される場合がありますが、これは大浦イッセイとは一切関係のない業者さんです。