シンプルな遊びこそイマジネーションが働く | ∵ イ ッ セ イ イ ズ ム ∴

シンプルな遊びこそイマジネーションが働く

堺さん001ボクがいつも木製品の加工をお願いしている堺さんが、兵庫県立原田の森ギャラリーでワークショップのイベントをされていましたので、この日おじゃましてきました。

幅18ミリ、長さ220ミリ、厚み6ミリに加工した木片(護摩木サイズ)を7万5千本会場に山積みにして、会場に訪れた人に自由にこの木で遊んでいただこうというもの。

時間を忘れて半日没頭する人や、会期中毎日来ている人もいて大盛況でした。

やはり基本は単に積み重ねてゆく遊びで、最初は軽い気持ちで積み重ねてゆく人も、高さが自分の背丈ほどになってくると徐々に表情も真剣。走り回る子供に注意し始めていました。(・・;)



堺さん002
三角形を互い違いにダビデの星の形に積んでゆく人、時間をかけて六角形で積んでゆく人とさまざま。圧倒的に多いのは上から見たら四角形になる薪組みの形で、大人で天井の高さ(4メートル)まで積み上げた人がいたようです。最初は子供の手伝いをしていたお父さんが、徐々にヒートアップしてしまいタッチ交代、ついに天井まで積み上げられたそうです。

小学生の記録は301センチで、ボクが伺ったときにちょうどこの記録に挑戦している小学生がいて、ボクも傍で応援していました。

彼の最終的な記録は300センチで記録更新にはあと2センチ足りませんでした…

最終とは最後に測った記録で、測定後崩壊してしまいまったのです… 記録とは限界値でほんとうに僅差なものです。

これは身長級別にして競技にするのも楽しいと思いました。

複雑につくりこまれたゲームも確かに楽しいのですが、ただ同じ形の木片を重ねるだけの単純な遊びこそ、イマジネーションが働き、そこから新しい文化が生まれるようにも思います。