2024年近畿の鉄道を展望する【JR西日本・阪急・阪神・京阪・近鉄・南海など】 | EXPRESS DIARY3

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日々の鉄活動を徒然と書いていきます。

 2024年新年あけましておめでとうございます。新年一発目の投稿は毎年恒例の2024年の近畿の鉄道を展望してみたいと思います。

 

1.JR西日本

 2024年3月16日にダイヤ改正を実施する。北陸新幹線金沢~敦賀間の延伸開業により、特急サンダーバード、特急しらさぎは金沢発着から敦賀発着に変更される。これにより福井、金沢へは敦賀で新幹線乗り換えとなる。北陸新幹線新大阪への延伸までの暫定処置となるが、敦賀~新大阪間は着工しておらず、敦賀乗り換えは長期間に及ぶとみられる。特急サンダーバード、特急しらさぎはダイヤ改正以降全席指定となる。

 

近畿圏では大和路線の201系が221系に置き換えられて引退する。225系100番台増備により、本線から221系が撤退し、奈良へ転属する。2024年春のダイヤ改正でのアナウンスはなく、113系や117系のように正式発表なく引退するものと思われる。

 

この他、大和路線、おおさか東線では2023年10月からサービスを開始した有料座席うれしーとの運用を拡大する。平日朝ラッシュ時の設定本数の増加と土休日ダイヤの直通快速への導入などが実施される。大和路線では通勤特急らくラクやまとを新設する。新大阪始発で、梅田貨物線経由で奈良まで運転される。

通勤特急の運転区間が変更され、らくラクはりまは網干から京都までの運転、びわこエクスプレスは愛称名がらくラクびわこに変更されて、夜間の列車は1本が夕方にシフトされる。


2.阪急

 2024年夏に神戸線、宝塚線に2000系、京都線に2300系を導入する。京都線の2300系は転換クロスシート車で、有料座席車1両を連結する予定。有料座席車導入に伴う夏ごろにはダイヤ変更などが予想される。また9300系への有料車両導入も発表されており、2300系と並行して9300系も運用を継続する見込みだ。

 伊丹線では2024年3月23日からワンマン運転を開始する。これに伴いダイヤの変更が実施される見込み。神戸線西宮北口でホームドア設置工事が進められているが、ホームドア設置が8両分しかなく、10両運転の終了の可能性が高まっている。伊丹線ワンマン運転化と合わせて3月23日にダイヤ改正を行う可能性が高い。

3.阪神

 5700系の増備が進められ、5000系の置き換えが完了する見込み。5000系置き換え後は、8000系初期車の置き換えが視野に入ってくる。

 阪急神戸線でダイヤ改正が実施されると、関連する近鉄各線も含めて3月23日にダイヤ改正を実施する可能性がある。

有料座席列車としてらくやんライナーが2022年末から2023年初にかけて臨時運転されたが、今のところ阪神で有料列車の運転の話は出ていない。JRでは221系座席そのままのうれしーとを今春から本格的に運用する。阪神でも有利座席の設定や有料列車の設定が今後進められていくことは十分あり得る。


4.京阪

 3000系へのプレミアムカー増結が実施される見込み。これに伴い3000系中間車が余剰となるが、今後増備される13000系増備車に現状余剰となっている13020系中間車とともに連結されるだろう。プレミアムカー増結によるダイヤ変更の実施も考えらえるが、8000系の扱いを考えれば運用の大幅変更を伴う変更は考えにくい。


5.近鉄

 いよいよ新型通勤型車両が登場する。現状わかる範囲ではL/Cカーになること、まずは奈良線系統に入ることぐらいだが、置き換えていかなければならない車両は引く手あまたにあるので、大阪線、名古屋線はもちろん南大阪線への導入や通常のロングシート車の導入も考えられるだろう。

 2021年、2022年と連続してダイヤ変更を実施したため、ダイヤ変更を実施する可能性は低いが、関連する阪神、阪急がダイヤ改正を実施する可能性があり、ダイヤ変更があるなら3月23日に実施される可能性がある。

6.南海

 高野線6000系の置き換えが佳境を迎える。8300系が引き続き増備されるが、支線区への2000系導入も計画されており、橋本以南の車両運用なども今後変化が出てくるものと思われる。特急こうやを除いて全ての列車が橋本で系統分割される可能性もあるだろう。

 特急こうやに使用されている30000系置き換えも計画されており、同様に天空用の車両の置き換え計画がある。また、泉北高速でも9300系が登場し、今後3000系を置き換えていくことになるだろう。泉北車両については2025年度ごろ行われる南海とも経営統合後の車両の塗装や処遇について注目される。

 高野線系統での動きが活発化する反面、本線系統は50000系ラピート置き換えはなにわ筋線開業を待たなければならないだろうし、万博開催が成功して空港輸送がひっ迫しない限り、本線の動きは小さくなる公算が大である。

 2024年春には高師浜線羽衣駅付近の高架化が完成してバス代替輸送が終了する。この時点でダイヤ改正を行う可能性があるが、本線も含んでのものか、高師浜線単独になるかは現段階ではわからない。


7.大阪メトロ

 3月23日に北大阪急行延伸が完成する。これにより御堂筋線電車は千里中央発着から箕面萱野発着となる。これに伴う30000系の増備は今のところ行われていない。

中央線では400系、30000A系の増備が進み2023年度中に20系が引退し、24系も中央線から撤退する見込みだ。24系の転属等については発表されていないが、万博輸送のため他線で活用される可能性が高い。コスモスクエア~夢洲間の延伸工事が万博開催に向けて進行している。2024年度末に開業予定で、2024年内には線路締結が行われ、開業時期によっては試運転が開始されるだろう。


8.山陽電鉄

 昨年度は5030系のリニューアル改造が行われたが、今年度も5000系や5030系のリニューアル改造が進められるだろう。
 ダイヤ改正の可能性は低いが、阪急、阪神でダイヤ改正が実施されるのであれば合わせて小規模な改正を行う可能性はある。

9.神戸電鉄

 2023年度は大きな動きはなかったが、1000系列など老朽化した車両もあるので、車両の置き換えが進められる可能性は高い。
 ダイヤ面では近年隔年でダイヤ改正を行っているので、本年度はダイヤ改正を行う可能性はある。

10.京都市営地下鉄

 2023年度は20系の増備がなかったが、54両投入予定のため、2024年度は増備車が登場する可能性が高い。

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