「やっぱり、帰りたいなぁ・・・。」
病院へ着くまでの道中、何度もそんな気持ちに苛まれた。
いざ、行くぞ!と決意したものの、その日を迎えた私はすっかり弱腰になっていました。
先生にあなたのは病気じゃなくて甘えですよ、もっとしっかりしてください
と叱られるのではないか、そうなったら私もう立ち直れないなぁ、どうしよう。
そんな不安で頭がいっぱいな中、旦那に「大丈夫だから」と宥められながら
どうにか逃げずに病院へたどり着きました。
病院は内科、小児科等の様々な科のある総合病院で
当然、精神科以外の目的で来院している患者さんもたくさんいる。
混雑する待合室を見渡しながら、まだ不安の抜けない私は
他の患者さんたちは私が「精神科の患者」だと知ったらどう思うのかな・・・?
やっぱり、危険人物と見られて避けられたりするのかな。
それとも「あいつ何の病気なんだろう?」と好奇の目で見られるのかな。
だれも私のことなんか見ちゃいないと頭ではわかっていても
ついつい余計な事を考えてそわそわと落ち着かない様子で名前を呼ばれるのを
ただただじっと待っていました。
数分後、名前が呼ばれた。
この数分間は私にとって非常に長く感じた。
中に入ると白衣を身に纏った優しそうな男性が居ました。
「怖そうな先生じゃなくて良かった・・・」そうホッとするのも束の間
先生から「落ち込みや不安が強いとのことですが、具体的にはどのような状況なのですか?」と聞かれました。
旦那に手伝ってもらいながら自分の状況を先生に伝えると
先生は「うん、うん」と頷き、更にいくつか質問をされました。
その結果、不安症と軽度のうつ病と診断されました。
そして、数か月に一回はストレスチェックのためこの先生(精神科)を受診すること
今はまだ薬は出さないけど、状況によっては投薬を開始すること
更にこの病院にカウンセラーの先生が居るので、カウンセリングを絶対受けて欲しいこと
を伝えられ、診察室を後にしました。
やっぱり病気だったんだ・・・。
帰り道、その事実を噛みしめながらも
不思議と自分が「精神病患者」になってしまった事に対してのショックはほとんど無くて
病気ということは治せるんだ、私の甘えや努力不足じゃなかったんだ、と思って
少しだけ心が軽くなりました。