届かない言葉たちの貧弱な競演 | 詩人:Writer 上杉浩司

 

よれよれの心であっても

あなたを思えます

あなたの笑顔が

私だけのもののように

今日も思えて 幸せになってしまう

 

美しく 甘く 

あまりにも通俗的な 言葉を

選ぶ 私を 許してくれますか

 

それでも 私を 気に留めてくれるのは

あなたの やさしさ 

 

ああ いかに私が凡庸であるかが

あなたを見ると分かってしまう

 

この 貧弱な 言葉たち

届かない思い

届かない言葉たち

 

もうお分かりでしょう

初めから私の失恋ゲーム

 

私だけが

自分の気持ちを

受けとめなければならない