あなたは 私に いつも
飛ぶことばかりを
望んで来るけれども
最初から 私には
飛べない空間ばかりだから
私は いつまでも
その空間の中で
自分が飛ぶための道具を探したり
工夫したりして
過ごしている
私には
飛ぶための道具も
あなたを飛翔させる方法も
最初から 備わっていない
それを見て
あなたはきっと思うだろう
私が あなたに代わって
飛べないことを
あなたに代わって
詩さえも歌えないことを
そう思うことであなたは
あなたも気が付かないところで
わたしを想い出にしてしまうのだろう