誰も知らない | 詩人:Writer 上杉浩司

いつか

日が昇る日が来て

その光の中にあなたが

立っているのかもしれないが

私は とりあえず

あなたに ほんの少しだけ

さよならを 言っておこう

だって

あなたはいつまでもあなたであり

私の影を またいだり

ふんだり そして わたしの影に

隠れたりして

逆説的にあなたを表現するような

そんなタイプでもないから

そろそろわたしも

あなたと言う

厄介な美に見切りを付けて

ますますあなたを

わたしの中で

誰も知らない

存在にしておきます




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