もう | 詩人:Writer 上杉浩司

もう



がんばっても


結果が出ないのであれば


ドアをたたく気にもなれない



愛するということは


がんばって 存在するわけでもないから


あなたが振り向いてくれないのであれば


あなたの庭に入ることなど


夢想だにしない



私は確かに数本の色鉛筆を持っているが


あなたを描けないのであれば


私は私のいびつな姿を描き


その中に あなたの影を見るしかない



ただ 最近 思う


もう 私は


あなたを 愛しては いないのだろうと


あなたは 初めから 存在していなかったのだろうと


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