きょうは

「FPC株式会社(エフピーシー)」のペット保険

「フリーペットほけん」について、調べてみました。

 






 

当初、ペット保険を検討している際、

FPCは一番に比較対象からはずれてしまいました。



加入条件の中に

「血統書、ワクチン接種証明書または販売契約書付き

 もしくは生体特定用マイクロチップを埋め込んだ

 犬または猫」


という項目があり、


路上生活を経て、うちに来たばかりの愛猫は

この条件を満たすことができず、

候補から外してしまったからです。



 

 

今回、いろいろなペット保険を調べるなかで、

改めて商品内容を見てみよう!と思い、

改めて調べた内容を記載します。

 

 

 

 




 

商品名

FPC 「フリーペットほけん」

 

 

メリット

① 保険料が安い

② 商品内容がシンプル

 

 

デメリット

① 補償できない疾患が多い...

② 犬と猫の保険料が同じ?

 

 

こんな人におすすめ

ある程度、飼い始めてから時間が経っていて

かかりやすい病気がはっきりしている大型犬

 

 




 


メリット① 保険料が安い

 

保険料が「通院補償あり、免責金額なし」の内容で

70%補償プランが月1,950円(0~4歳の場合)と

いままで解説してきたペット保険の中では

最安値クラスで保険料が安いです。

 


また限度金額も他社と同程度なので、

保険料に対する補償内容としては魅力的な内容です。

 





 

メリット② 商品内容がシンプル

 

「9歳未満は、犬と猫も同じ料金設定」

「9歳未満は全犬種で同じ保険料」


というように、商品内容が一律でわかりやすくなっています。

 




他社のパンフレットだと

「通院あり」「通院なし」の記載が混在してしまい、


「結局、自分の猫の保険料はいくらやねん!」

となりがちですが、


FPCの商品内容は、知識の少ない方でも

わかりやすい商品設計になっていると思いました。

 

 



一方で『保険料が安い = 補償が手薄?』

というパターンも考慮しなければいけません…





 

 

デメリット① 補償できない疾患が多い...

 

資料請求したパンフレットには


『保険金をお支払いできない主な場合

(※詳しくは約款でご確認ください)』


と記載されています。

 

そこで約款を見てみました。

気になった点が以下の点です。

 

 

>>

第2条(保険金を支払わない場合-その1)
1. 当会社は、保険期間中に被った傷病であっても、この保険契約が初年度契約である場合は、傷病の原因が生じたときが保険期間の始まる前である場合には、保険金を支払いません。
2. 当会社は、保険期間中に被った傷病であっても、この保険契約が継続契約である場合は、傷病の原因が生じたときがこの保険契約が継続されてきた初年度契約の保険期間の始まる前である場合には、保険金を支払いません。

>>

 

 

 「保険期間中に被った傷病であっても・・・

 傷病の原因が生じたときが保険期間の

 始まる前である場合には、保険金を支払いません」

 とあります。


 つまり、

 遺伝性、先天性の病気は

 補償開始後に発症した場合でも、

 一切補償されないのでは? と考えられます。

 

 他社のアニコムの資料では

「ご契約の始期日より被っていたケガおよび

 発症していた病気および先天性異常」

 という表現なっているため、

 発症が加入後であれば補償されるものと

 思われます。

 


 飼っている犬種が遺伝性の病気になりやすい場合、

 この点は注意したほうがよいでしょう。

 



>>

健康診断、検診または検査後に症状原因または診断名が確定しない場合の当該検査費用(加療の効果を 計るために診療の一環を構成する検査費用は含みません。)

>>

 

 つまり、

「検査してみたけど、原因がはっきりしない」

 という場合も補償されない可能性があります。

 

 

犬や猫を飼い始めたばかりの場合だと、

その子が「どんな病気にかかりやすいか」

「先天的・遺伝的な病気は発症しないか」が

わからないことが多いため、このような方は

他社の商品を選ぶほうが無難でしょう。

 

 


 

デメリット② 犬と猫の保険料が同じ?

 

元金融機関に勤めていた人間として、少し違和感を感じるのが


「全犬種が同じ保険料」

「犬と猫の保険料が同じ」


という点です。

 



保険は「みんなでお金を出し合って、

何かあったときに、その人のために使おう」という

助け合いの精神で成り立つものです。

そのため、「加入者間の公平性」が重視されます。

 


一般的に


 危険度が高い

(=病気をしたときにより多くお金がかかる)

   → 保険料は高くなる


 危険度が低い

(=病気をしたときにたいしてお金がかからない)

   → 保険料は安くなる


といった法則があります。


高齢の方のほうが若者に比べて亡くなる可能性が高いため、生命保険の保険料は高くなる、といったイメージです。



 

ペット保険会社のアニコムのHPを見ると、

「犬のほうが猫よりも医療費は多くかかる」

というアンケート結果が出ているそうです。


 

猫の飼い主からすると、

危険度の高い、犬の飼い主と同じ保険料を払う

というのは少し損をしているような気がします。

 

(保険会社が販売している商品なので、ちゃんとした商品かとは思いますが...)

 

 

 


ある程度、先天的な病気にかかりにくい犬種・猫種を飼っている方や、

大型犬(小型犬と同じ保険料で加入できるので)の飼い主さんは

一度資料を見てみてもよいのではないでしょうか?