急に行く事になったから、繁昌亭初めての補助席。

ずっとお尻をずらしてヤンキーみたいな姿勢で聞いていた。

だって、手すりのパイプがちょうど落語家さんの顔に重なるんやもん。


春蝶さん(もう、お弟子さんもいるからクンでは失礼)は半年以上ご無沙汰している。

久しぶりに行くと、先代からのご贔屓さんみたいなPRESIDENT買ってそうな年配のご夫婦。

やっぱり、泣きパンダみたいな貧乏人ちごて、ええお客さん持ったはるなあ。


それと、グラビアアイドルの私服みたいな姉ちゃんたち。こういう人種も来るんや。

繁昌亭にコスメとパフュームが漂う。


開口一番の三四郎くん。(あの姉ちゃんたちは彼の青田買いか?)  

「子ほめ」 

 イマドキの兄ちゃん特有の、語尾の言葉が流れたまま次の文に行ってしまう。

 仲間内の会話なら仕方ないが、大勢に聞かす落語や。

 もう五年以上やってるのだから、師匠、なんで直してあげへんかったん?


春蝶さん

「紙入れ」

 軽~く艶話というか、ブラックユーモアの小噺でなごましてから、いつもの「紙入れ」へ。

 以前は、おかみさんが、ほっそりした「小股の切れ上がった」イメージだったが、今回聞くと

 なんか、「脂ののった鳥毛立女屏風みたいな豊満な」かんじに進化してる。

 緋縮緬の襦袢はパッツンパッツンかもしれん。

 「おかみさん」「おきぬさん」どっちかに統一したほうがいいような、いや、「おかみさん」から「おきぬさん」と

 呼ぶ関係になったと言う事で、ごっちゃでもええのか?


ナオユキさん 「漫談」

 噂には聞いてたけど、フシギ~な脱力系。

 セレクトして表に出てくる裏にはきっと、莫大なネタ帳を持ってるのだろう。

 年配のお客さんにも大ウケだった。

 バーのライブとかで聴きたい。


春蝶さん 「たち切れ」

 まあ、これを聞きに行った様なもの。 

 いろんな解釈があるが、先日の雀松師匠のが、最近聞いた中では一番しっくりきた。

 米朝師匠で初めて聞いたときの「三七日」「人殺し」が、今回は入ってた。 

 最近ずっと、若旦那は四十九日の忌明けの法要に駆けつけるのが多かったから

 「記憶違いか・・。いや、80日目で手紙が途切れて、100日目に蔵から出たから、三七日や」と

 悩んでたから、少しすっきりした。

 若旦那はどうでもええが(この若旦那、男として見たら「こんな優柔不断で流されやすい男に惚れた小糸ちゃん  

 が男見る目無いねん」)、番頭さんがちょっと描き方が弱いので、前半がピリッと締まらない。

 後半のおかあはんが、「何?この人ちょっと花街のあざとさに染まりすぎや」と気持ちが入って行けない。

 こういう、たち切れもあってもいいかな。

 若いからこれからどんどん変わっていくのでしょうな。


春蝶さん 「故郷に錦を」

 今回がねたおろしで、なおかつ最後になるかもしれない「禁断のネタ」。

 うん、よう繁昌亭でかけはった。

 緞帳が下がってくるまでの十数秒間、めちゃめちゃ照れたはった。

 落語家さんが、自分の噺にそないに照れたら、こっちが恥ずかしなるがな。



お見送りのところには、女性が群がってた。一門の中で大師匠のモテぶりを引き継ぐのはこの人か?







ところで、「ここだけの話」、私どっかで聞いた覚えがあるんやけど。