この話をすると、子を持つ親は黙りこみ、私を睨みつける。しかし、じゃあ、どうすればいいの?とは誰も問い返さない。「お前なんかのいい加減な話を誰が信じるもんか、馬鹿じゃないの?」と言わんばかりの表情をする。だが、彼らは、ほぼ全員、自分自身で2025年10月現在、生成AIを使ったことがないし、今まで仕事でエクセルすら使ったことがない人たちだ。そういう人たちは子供たちが迎えるであろう未来を予見することができないのだ。その結果、子供を教育の専門家、塾に丸投げする。だが、その教育の専門家自身、2027年前後には無用の存在となるのはほぼ確実だ。
2027年から2030年にかけて社会は生成AI進化によって大変貌を遂げる。大学新卒のうち、少なくとも29万人は就職できない時代になる。法学部、経営学部、国際学部、経済学部、社会学部などなど有象無象の文系学部卒のほぼ全員が行き場がなくなる。だが、その時代に備える心の準備をしている者がいるだろうか?おそらく誰もいまい。そりゃあ、そうだ。学校の教師、塾の講師は自分たちの生活があるから、生徒に未来予想なんか話す訳がない。大学の教員、経営者、政治家、マスコミも同様だ。そうやって日本中が耳を塞ぎ、目を塞いでいる。心を閉ざしている。警鐘を鳴らしているのは大学院を出たばかりの20代〜30代の若造だけだ。世間は、彼らの話なんか聞こうとしない。
かってインターネットの黎明期がそうであったように一般人はぼんやりして何もしようとしない。気がついてみたらインターネットが当たり前の時代になっている。生成AIの普及は、インターネットの普及の10倍の速度だ。2024年春には使い物にならなかったのが今ではなくてはならない存在になっていた。2030年には人間の能力を凌駕し、人間が不要になってしまう可能性が非常に高い。
そういう時代を迎えようとしている現在、大学で何を勉強すべきか?は答えが出てしまっている。量子コンピューター関連、数学、物理、化学、生命科学、工学などだ。