先週の会社帰りのことです。

東京は4月の春のとは思えないほど冷え込み、おまけに冷たい雨が降る日のことです。

私は、会社からの帰り道、最寄り駅で電車を降り、傘を差しながら雨降りの中、駅前通りの歩道をトボトボと家に向けて歩いていました。

そうすると、後ろから突き飛ばされるような衝撃が走り、転倒することはなかったのですが、左側によろめきました。

一瞬、何が起きたのか分からなかったのですが、私の右側から走り抜けたのは1台の自転車。

そうです、また自転車に跳ねられたのでした。

前回、自転車に跳ねられたのは、去年の10月。その時は、若い女が運転する自転車は、私の「ぶつかったぞ! 止まれ! 交通事故だぞ!」という叫びも虚しく逃げられてしまった、あの忌まわしき事件を思い出しました。

今回は前回よりも思いっきりよろけたので、私も怯んでしまい、ぶつけた相手がかなり前の方まで走ってから「その自転車待て! ぶつけたぞ! 止まれ!」と叫んだのですが、降りしきる雨音にかき消されたのか、自転車は走り続けます。

「また当て逃げされたか。」と悔やんでいると、なんと、自転車は駐輪場に入り止まりました。

私は「ちゃんと謝ってもらわないと!」と思い、右足を引きずりながら運転していた人に駆け寄りました。

運転していた人を捕まえると、「あなた、自転車運転していて私にぶつけたけど、なぜ謝らないで逃げた?」と問い詰めると、「はぁ、急いでいたもので。子供を迎えに行かないといけないので、ちょっと待ってもらえますか?」という反応。

一言目はぶつけたことに対する謝罪ではありませんでした。

私は「急いでいたから、人にぶつけていいというのは理由にならないでしょう。それなら、私が会社に遅刻しそうで急いで車を運転していて、あなたをはねたも問題はないの? そんなことはないでしょう?」と言い返すと、「そうですけど、急いでいるので、子供を迎えに行ってもいいですか?」とまだ、交通事故が起きたとの認識はない様子。

事故だと認識して欲しいことと、事故証明を取っておかないと会社に労災申請できないので、仕方なく「警察呼びますけど、いいですね。」と相手に確認し、110番通報してパトカーに来てもらいました。

冷たい雨が降る中、パトカーの到着を待ち、やって来た警察官に事故状況を説明して、怪我が軽そうなので人身事故扱いを取り下げたので現場検証も簡単に済ませてもらったのですが、警察官から自転車を運転していた女性に「あなた、これね、立派な交通事故。先方さんに自転車本体がぶつかったんではなく、持っていた荷物がぶつかったって? 荷物をカゴに入れない運転の仕方の方が危ないでしょう?」と諭したところで、ようやく事の重大さに気づいたらしく、やっと「すみません。」と言われました。

私も怪我もたいしたことがなかったので、「会社に事故証明を提出する必要があるかもしれないので、警察に来てもらいましたが、怪我もたいしたことはなさそうなので、補償や金品を要求するつもりはありません。」と言って、帰宅しました。

怪我は右足のくるぶしの下をすりむいており、消毒薬をつけたらものすごくしみましたが、病院に行くほどではなかったので、先方さんからのお詫びの電話を頂いた際に「怪我はたいしたことはないので、お互いにいい思い出ではないので、この電話を最後に互いに連絡先は破棄しましょう。あとは、お互いに自転車の運転は注意するってことで。」と言って終わりにしました。

今回もそうですが、私は過去に4回ほど、すべて歩道を歩いているときに自転車にぶつけられ、4回すべてが女性が運転する自転車でした。
そして、4回ともに共通するのは、ぶつけた運転手はその場で謝罪しようとせず、逃げられるものなら逃げてしまい、警察官に言われて初めて交通事故だと認識しするということです。

自動車の運転免許を取得している人であれば、学科の授業の中で、自転車は軽車両でバイクと同じカテゴリに分類されると教わっているはずなのに、なまじ交通量が多い都会では「自転車は歩道を走れるんだから、歩行者と同じだから、歩いている人にちょっと位ぶつかっても問題なし~!」と誤解されているようです。

自分ではゆっくりと走っている様でも、自転車が歩行者とぶつかった場合には、結構な衝撃が歩行者にはあります。
子供や老人だったら、転んで骨折とかのケースもありうるでしょう。

実際、私が前に勤めていた会社の上司のお子さん(中学生)が運転する自転車が、老人女性にぶつかって怪我をさせてしまい、治療費等で100万円近く請求されたというケースを知っています。
その方は、家族型の自転車事故をカバーする損害保険に入っていたので、保険で費用の大半は賄えると言っていましたが、老人女性から「怪我したのは私だ!」、「誠意を見せろ!」と毎日電話がかかってきて、一か月間毎週末頭を下げにお詫びに伺うのがつらかったと言っていました。

私は自動車は運転しますので、運転免許証が取れるレベルの道路交通法は理解しているつもりですが、自転車しか運転しない人は、正直、「自分が法律」レベルで運転しているので怖いですね。

自転車に乗るのは、旅先のだだっ広いサイクリングコースだけにしとこう。