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アメリカ語学研修 滞在記

2014年1-3月のアメリカ滞在の様子を書き綴っていきます。

3月20日(木)

ヒューストン最終日。研修最終日。

ヒューストンには、現在勤めている会社のアメリカ支社がある。
17日(月)から4日間、アメリカ支社はどんな雰囲気なのか、海外で仕事をするというのはどういうことなのかを勉強した。ミーティングについていったり、工場見学をしたり。
4日間あると、工場も十分に見学できて、会社の何となくの感覚もつかめて良かった。2日とかだったら慌ただしく上っ面だけ感じて終わりという感じになっていたんじゃないかと。

工場周辺、土地が広大です。
工場

●印象
300人くらいの工場で、日本人駐在員は15人ほど。
各部署でみれば駐在員は数人なので、自然と裁量は広がる。

ただ見学していただけだからだが、英語の点で言えば、フェニックスで経験したほどの大変さはなかった。
日本人駐在員との間では日本語を使うし、現地社員も日本人に対して理解があるように思った。

社内を回った時に、現地社員の方々と雑談する中で、「日本人と働くのはどんな感じですか?」って聞いてみたけど、「いい人が多くて楽しいよ」とか「家族みたいな温かい社風が好き」とかポジティブに捉えていた。

ただ、異文化ということもあってか、やはり日本人と現地社員との間に若干の距離も感じた。もちろん仕事としてはちゃんと回っているように感じたけど、日本人駐在員からは「アメリカ人は細かいことが苦手だ」とか「言った通りにやってくれない」とか「ミスしても謝らない」とかそういった話も聞いた。これが価値観や気質の違いに起因するところなのか、ミスコミュニケーションに起因するところなのかはわからないけれど、ガチッと意思疎通ができるようになったならば、より良いパフォーマンスが出る組織になるのかなと感じた。とか言っても、「Easier said than done(言うは易し、行うは難し)」ですが。
駐在員の方の話では、努力の甲斐あって少しずつ良くなってきているとのことでした。

日本人駐在員の方々の苦労も感じた。赴任になって、電気、ガス、車など生活環境を整えるところから自力でやり、職場では信頼関係を一から築き、日本との架け橋になりつつ、さらに責任ある判断が求められる。英語が自由に扱えないと、どうしても気苦労は絶えなくなるのかなと思った。
そういう意味では、現地人と雑談も楽しめるくらいの英語力があると、だいぶ精神的な負担が減るように感じる。
言葉って自己表現のツール、意思疎通のツールだから、ちゃんとした言葉を話せるに越したことはない。帰国しても、継続して英語は高めていきたいなと思った。英語だけでなく、第三言語の習得も視野に入れつつ。


●海外支社のあり方
日本企業が海外に出る、ということは、日本のやり方と現地のやり方の融合ができるところに意義があると思う。もちろん現地のやり方に合わせるのだが、そこでただの現地の会社になってしまったら他の現地の会社と一緒。日本のやり方との適当な融合(つまりは、他社との差別化)にこそ、現地での成功の鍵があるのかなと感じた。

ただ注意すべきは、「日本の会社の海外支社」という位置づけ。
これは現地社員のモチベーションに影響する。competitiveな価値観に慣れているアメリカ人は特に嫌だと思う。例えば、大事な仕事はすべて日本で行われて、現地の細々とした仕事だけこちらで。とかなると、やりがいがなくてつまらんな、となる。
だからこそ、こちらではこちらの人が誇りを持って仕事をできるような工夫が大事。例えば、この設備は日本にはなくて、うちだけとか、このグレードはうちで開発するとか。


●駐在員に必要なスキル
また、どの職場の日本人駐在員の方も言っていたことだけれど、「専門性がないと、相手にされない」。言語の違う国で仕事をする。何か強みがない限り、誰が日本語なまりの聞き取りにくい英語を聞きたいと思うだろうか。だからこそ、海外で良い仕事をするには、とがった専門性が必須ということ。「あいつの話は聞く価値がある」「あいつに聞いたら良い解決策を持ってそう」と思ってもらえるだけのバックグランドを自分で築いていかないと、と感じた。
ここでも大事なのは、ユニークさ、なのだ。


で、要は何かと言えば、こんな感じかなぁ。

・英語でのコミュニケーション力を高める
・異文化を理解する心の広さを持ち、現地社員とうまくやる
・専門性を深める
・ユニークさを極める
・グローバル最適の視点を持つ(日本の本体の会社が良ければ良いというわけではないし、現地支社が良ければ良いというわけでもない)

以上、ヒューストンで感じたこと。


●その他
今回語学研修の一環ということもあり、駐在員の方のアレンジで、自分の日本でやっている研究の話とフェニックスでの話をプレゼンする機会をいただいた。
30分ほどのプレゼンだったけれど、大層な準備をせずともできるようになっていて、少しは成長したのかな。

毎朝おしゃべりして仲良くなったDanielleとの写真。
日本語の周期表を自前でプリントアウトして貼る、という日本大好きっぷり。
Danielle

1週間弱にわたり、得体の知れない私を受け入れて下さり、車で送り迎えしていただいたり業務見学をさせていただいたりと、お世話をしていただいた駐在員の皆さまには頭が上がりません。本当にありがとうございました。

【会った人】
駐在員、現地社員の方々 11人(累計155人)