神様が一年でたった一日 恋人達を祝福して下さる日がありました
色とりどりに装って 降りしきる雪の中 舞踏会へ出掛けよう

初めてつけた深紅のルージュ 葡萄色のドレス 切ないワルツの調べ…
ためらいながら差し伸べる白い手を 優しく受け止めて キスをして…
流した涙は 美しい真珠のように こぼれおちる音となる

漆黒の闇 時間の鍵を持つ神様は いましばしと門を深く閉ざされる
恋人達の愛のささやきは 閉ざされた時間の中 幾度もダイヤのように煌めく
永遠は時間のなかに存在しない 心に刻まれるとき 忘れがたい絆となる

降りしきる雪の中 刻一刻と近づいてくるガラスの馬車 時間の門をすり抜けて
涙に濡れたショパンのワルツ 優しいキスでおわらせて 抱きしめて…
刻まれてゆくガラスの時 永遠を刻んで 白薔薇の愛の歌 哀しく響いてゆく… 

                             ERIKA KYOKO ICHIKAWA