ロザリオの歌

うすむらさき色に 染まるゆく頃 天使の竪琴 ガラスの時を刻んでゆく
美しい夜の調べを運んで 銀色の時の雫が 湖面にキラキラと舞い落ちる 
夜の闇の中 愛しい人のもとへ 星の輝きを手掛かりに 羽ばたいて…

漆黒の闇の中 レダの涙は アメシストのように煌めいて
星空の彼方 レダの祈りは 煌めきこぼれる時の雫を運んでゆく…

ビロードの音色 天使の涙に染まってゆく アメシストの愛の歌
静かな夜の湖畔 水面に映った月 美しい調べを奏でて流れゆく
鳥が羽ばたいて 瞬いた 美しい夜の歌 永遠の時の雫を刻みつつ…

この詩はわたくしが限りなく愛するドイツの偉大な魂に捧げました。
(J=S=BACHのシャコンヌ。ヘーゲルの美学講義において芸術の最も高み
とは詩において完成されるとあります。わたくしはヘーゲルから多大な影響
を受けました。「ミネルヴァの梟が黄昏時に飛び立つ頃哲学は始まる」と
いうあまりにも有名な言説とバッハのシャコンヌをうすむらさきのレダの祈
りに例えたものであります。)