「ベトナム・サパ・少数山岳民族に出会う旅!」 | 「地球探検隊」中村隊長の公式ブログ【ビタミンT】

「ベトナム・サパ・少数山岳民族に出会う旅!」

   「常識とは、
   18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」
        アルバート・アインシュタイン  

【大人の修学旅行】ベトナムの旅を発表した!

11月18日(木)~11月22日(月)
ベトナム・サパ・少数山岳民族に出会う旅!
~ ハノイの喧騒、ザイ族村でホームステイ、トレッキング~

「地球探検隊」中村隊長の公式ブログ【ビタミンT】

初めてベトナムを訪れたのは2000年4月。多国籍ツアー・イントレピッドのツアー だった。あれから10年。日進月歩で進化し続ける活気あるベトナムの今を知りたい。大都会ハノイ、そして、中国国境沿いの田舎町サパはどうなっているんだろう・・・。鉄道を乗り継ぎベトナム料理を味わいトレッキングをして少数山岳民族を訪ねた。トレッキングの途中、川に飛び込み少年になった、あの日に戻りたい・・・そして、あのとき出会った12歳の少女チャイに会いたい・・・。探検隊初のベトナム大人の修学旅行 です。一緒に楽しみましょう。

“少女チャイの物語”はブログに綴ります。(中村隊長)
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「チャイの物語」は、メルマガや『感動を売る!』 にも綴られている。文体を換えて記す。
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ベトナム少数民族のブラック・モン族と出会った町、サパ。オレが、外国人と行く、イントレピッド社のツアー(7日間)に参加中のできごとだ。オレが参加する数カ月前、隊員の粂結美子さんが体験レポートを送ってくれた。
「チャイへ。そのまま純粋な心を失わずに育っていってね」
そのレポートを読んで、その少女チャイに会いたいと思っていた。

サパ到着初日。出会いは突然やってきた。
「いつまでサパに滞在するの?」「名前は?」そんな少女たちとのやりとりから、ひとり「チャイ」と答える子がいた。「ユミコを覚えてる?」「うん!」彼女は他の少女たちと違って見えた。彼女だけが民芸品の売り込みをしていないのだ。

こちらから、「その笛はいくら?」と聞いた。日本円で200円くらい。それを100円に値切る気はおきなかった。そのまま言い値で買ってホテルに戻るとニュージーランド人の女性リーダー、それに旅仲間のイギリス人夫妻、カナダ人男性に「それ、いくらで買ったの?」と聞かれた。

正直に答えると、予想外のリアクションが返ってきた。
「日本人が、そうやってお土産の相場を上げるのはよくないと思うの。チャイのためにもね」
メンバー全員に言い値で買ってしまったことを責められたのだ。

ベトナムに到着したばかりのオレは、日本の金銭感覚のまま。200円を安いと判断していた。ベトナム名物フォー(ライスヌードル)が70円という、ベトナムの物価「常識」に、頭が切り替わっていなかったのだ。
しかし、すでにチャイとは、次の約束をしていた。

「明日、また会えるかな? 妻や娘にお土産を買っていきたいから、帽子、ピローケース……手作りの民芸品を、もっと持ってきてくれないか?」 

当日、チャイは約束どおり、たくさんの民芸品を持って、満面の笑みでオレに近づいてきた。オレは「ごめん。買えない」と一言。彼女はうつむいてどこかへ姿を消してしまった・・・。翌日、どこにも彼女の姿はない。

「このまま彼女に会えないのは、どうにも後味が悪いなぁ」そう思って迎えた最終日。チェックアウトをするため、荷物を持って、ホテルの部屋を出た途端、「シーン!シーン~!」オレの名前を遠くから呼ぶ、チャイの姿があった。

彼女は雨の中、路上に立って、びしょ濡れ。涙なのか雨なのかわからないほどだ。


「こんな雨の中、いったい何時から待っていたんだ」まっすぐな瞳で、「シンは友達だから、これプレゼント。奥さんと娘さんに。それから、これから産まれてくる赤ちゃんに」そう言ってミサンガを4本差し出し、オレの左腕に一本巻いてくれた。

思わずチャイを、きつく抱きしめた。
すべてを知るツアーメンバーたちは、優しい眼差しでオレとチャイを見ていた・・・・・・。
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※10年前の2000年4月に撮影したチャイとの写真。


チャイは今頃、何をしているんだろう。ブラック・モン族の結婚は早く、女性は、12、13歳で嫁ぐと聞いた。もう、立派なお母さんかな。

この旅では、オレの中にあった規準を、次々とぬりかえる出会いがあった。世間の常識、偏見、先入観にとらわれない視点で見るには、たくさんの出会いと経験が必要だ。

日本の常識は、世界の非常識かもしれない。

行動を変えなければ、あるいは行動範囲を広げなければ、新たな発想は、生まれてこないと思う。非常識な発想は、世間で独創的と評価され、やがて「スタンダード」になる可能性を秘めている。

一緒に偏見のコレクションを捨てる旅をしませんか?


「地球探検隊」隊長 中村 伸一


重要【大人の修学旅行】のコンセプト

                     

    「こんなにも違う人がいる。
    こんなにも違う環境がある。
    旅をすることで自分の考えが広がっていくのを感じる」

    TBS「情熱大陸」出演時の石川直樹モノローグより