中学の時のお話…


おいらの席は、廊下側から二列目の一番前…


みんなの席には、お隣さんに異性が座ってるのに、何故か、おいらの隣の角席は最初からずっと空いたままだった…


授業中も、休み時間も、昼ごはんも、ずっと一人で過ごしてた。


みんながワイワイガヤガヤ賑やかに過ごしている時も、一人で絵を描いたり読書してたり…


つまらないけど静かな毎日が続いていた…


二学期に入った時、空いてたはずの角席に、初めて見るおとなしそうな女の子が座っていた…


もしかして転校生かな?…


人付き合いが苦手なおいらは、話し掛ける事も出来ずに緊張しながら汗をかいてるしかなかった…


しばらくして担任が来ると、ようやく女の子の正体が分かった…


みんなには、今日から新しくうちのクラスに仲間入りした○○さんです!!


という紹介だったが、あとから隣の席のおいらだけ担任に呼び出されて、彼女が転校生ではないことを聴かされた…


小学校の時に、女子にイジメにあって対人恐怖症のようになってしまって、一学期は登校拒否をしていたという話だった…


担任は、女子ではなく隣のおいらだったら心を開く事が出来るかも知れないと考えたらしい…


最初のうちは、珍しがって女子が話し掛けに来ていたが喋る訳でもなく、うなずくか首を振るかだけで、声すら聴く事もないまま時間だけが過ぎていった…


女子逹が、反応の薄い彼女に飽きた頃、今度はチャラい男子逹がやってきて、ヘラヘラと話し掛けていた…


今度は、ずっと下を向いたまま固まって、わずかに震えているようにも見えたので、チャラい男子どもを追い払ってあげた…


おいらは事情を知っていたが、知らないフリをしながら勇気をだして話し掛けてみる事にした…


困った時や分からない時は何でも言ってね?


やっぱり声は聴けなかったが、小さくうなずいてくれたので、これ以上無理に話し掛けるのも悪いかな?って思って、いつも通りに静かに過ごす事にした。



…つづく