ラーメンでも食ってろ | エキスパートアイズのブログ

ラーメンでも食ってろ

ここ最近、ブログに力が入らず、月1ペースに成り下がってしまった・・・

だって、やる気おきないし。

トランプだし。選んでしまうアメリカ人って・・・、昔からアメリカ人は好きじゃなかったが、やっぱり今回の結果でアメリカ嫌いがはっきりした。

そして、外交一番乗りなんて大喜びしている我が国の首相は、きっとトランプに「日本は米軍基地費用を全額負担しますから、どうか日本から出て行かないで」と勝手に約束してくるんだろうなー。

どうしてこうも日本は自立心がないのでしょうかね。

平和主義者の私ですけど、日本は発展途上国でもないのに独立国家のくせして国内に他国軍を置かされて、他国から支配されてしまっている。先進国としてまったく恥ずかしい限り。

どうしても他国が攻めてくるのが怖いというならば、アメリカ軍なんてものに頼らず、自衛隊をもっと強化して、自国の軍隊を持てばいいと思います。

どうせアメリカなんて、いざ日本が本当に他国から攻められたとしても、絶対に日本のために戦ってなんてくれるはずがない。アメリカ人の性格とアメリカ式ビジネスのやりかたを見ていれば、あんなの口約束でしかないことは明瞭なのに。

 

あ、アメリカの悪口を言い出したら止まらなくなるので、この辺でやめて、本題に移ります。

 

先日、北陸のある和食小料理屋で食事をしていたときのこと。

北陸の冬といえば、カニやブリなど美味しくて新鮮な海の幸で有名。

私もふだん北陸なんて用事はないが、冬だけは豊かな魚介類を食しに行ってもいいかなーと思ってしまう。

そして、その小さなお店では、カウンターに7人ぐらいと背後に10人ぐらい座れる小上がり(座敷)があり、カウンターは満席、座敷にはなぜか6人ぐらいの中国人グループがいました。

なぜ中国人だとわかったかといえば、添乗員らしき女性がお店の大将にあれやこれや注文して、その後中国語でグループに何か話していたからです。

へぇー、最近じゃ中国人もこういうローカルな地元和食店に来るんだなと思っただけで、私は自分たちの食事と会話に花を咲かせていた。

そして2時間ちかく経ったとき、大将がグループ用にデザートを作っていたら、ガヤガヤと中国人が席を立って店の出口に向かいだした。

大将はあわてて、「まだデザートがあるよ」と日本語で声をかけたが、当然日本語なんてわかるはずもなく、大将の努力むなしく、中国人たちはさっさと店から出て行ってしまった。

あーあ、デザートどうする?

そして大将が、「お刺身はほとんど手をつけていなくて、そのまま残っている」と悔しそうに言った。

その後すぐに添乗員がやってきて、「呼び戻しましょうか?」といったん外に出たが、もう誰も戻る気配はなく、そのまま精算のために添乗員だけ戻ってきた。

そのときに大将は添乗員に、ほとんど刺身を食べていなかったことを告げ、「先に聞いておけばよかった、悪いことをしたね」と詫びたが、添乗員は「他で刺身を食べていたので大丈夫だと思って何も言わなかった、こちらこそ申し訳ない」と詫びあっていた。

 

このいきさつを観察していて、気づいたこと。

 

まず、この添乗員は、日本語が話せる中国人であったことがひとつの問題。

今回のケースに限らず、私は添乗員またはガイドは、外国語が話せる現地人であるほうが絶対に良いと思っています。例えば、今回のケースであれば、中国語が話せる日本人が添乗員だったほうが何倍も良い。

なぜなら、現地人であれば、現地のしきたりをきちんと理解しているので、観光客に間違ったことを教えない。

たとえば、中国ではお金さえ払えば、何をやってもいい、食べ物でも代金さえ払えばまったく食べなくたって自分たちの勝手だと思っている。

でも、この日本では、少なくともきちんと躾をされてきた人たちは、食べ物を粗末にしてはいけない、と小さい頃から教えられてきた。それはお金の問題ではない。生きていた動植物を殺生して出される食材、農家の人が一生懸命作った野菜、漁師さんが頑張って獲ってきてくれた魚、畜産業の人たちが愛情をこめて育ててくれた牛や豚。そういった食材を私たち人間はありがたく感じながら食べなければいけない。だから、きちんとした家では「残してはいけません」と躾けられ、「食べ物に感謝をして食べなさい」という意味で「いただきます」「ご馳走様でした」を言う。それが日本人の食べ物に対する心です。

余談ですが、だから、日本人は旅先でも「出されたものは残してはいけない」と感じて、無理してぜんぶ食べてしまい、それで体調を壊すことがよくある。

ともかく、日本人の添乗員やガイドであれば、「食べ物を残すことは罪」と思うし、作ってくれた人(シェフや大将)に悪いと感じるので、来日客にもそれをわかってもらいたい。

でも、日本語が話せる外国人添乗員の場合は、その「日本人の心」までは理解できないのです。

だから、添乗員自らが「お金払うんだから、残したって別にいいでしょ」ぐらいの気持ちしか持っていなかったのでしょう。

 

それからもうひとつの気づき。

中国人はもともと生魚は食べないし、魚どころか、生の食べ物は食べない習慣がある。

最近でこそ沿岸部では徐々に刺身を食べるようになったみたいですけど。

ただ、魚の種類が違うのでしょう。

私がこのあいだ台湾で見たのは、台湾人も刺身を食べるけどマグロ、サーモン、白身ばかりでした。

ところが、北陸の刺身といえば、サバやブリなど青物がけっこうある。

この日もブリの前段階の「ガンド」という魚がオススメだったので、おそらくその手の青物が中国人グループにも振舞われたのでしょう。

これが彼ら(中国人と添乗員)にとって想定外だったのかもしれません。

この点も、地元人の添乗員であったならば、「ブリは食べられますか?」と最初に確認していたかもしれない。中国人添乗員だったので「いつも彼らは刺身(サーモンや白身)を食べているから大丈夫」とたかをくくっていたのでしょう。

これは、完全に添乗員の失点です。

 

そして結論というか・・・

中国人は観光客も日本に住んでいる人も、なぜだかラーメンが大好きです。

ラーメンが好き、というより、私の主観ですが、彼らは和食をはじめ、イタリアンやフレンチ、さらにはエスニックなど、中華以外の食べ物を積極的に試そうとしない。だから、都内のビストロなんかにはほとんど中国人がいないので、静かに安心して食事ができます。

そういう彼らにとって、ラーメンだけは「気安く食べられるもの」なのでしょう。

せっかく日本にきても、ラーメンばかりじゃどうなの?と心配するのは余計なお世話。だって、彼らはそれ以外の食事のよさを理解できないのですから。

今回のお刺身事件もしかり。

日本にはすき焼き、天ぷら、ウナギ、お刺身、寿司・・・たくさんの日本の料理があるけれど、こういうお店はけっこうこだわりがあるので、無作法な人間が来店するのを嫌います。

イタリアンもフレンチも同様。

一人分ずつの料理が当たり前なので、中華料理みたいに大皿でバーンときて、それをみんなでぐちゃぐちゃとつついたり取り分けたりしませんし、そもそも高級店ではシェアするのもマナー違反で、お店の人に「こいつ、なってないな」という蔑んだ目で見られてしまう。

とにかく、日本料理も西洋の高級料理も、食事のマナーは非常に大切なのです。

こういったことを守れない、あるいは知らない外国人は(日本人も)、不用意にこういう店に入ってはいけない。お店の人にもそこに来ている他のお客さんにも失礼ですから。

 

そんなわけで、なぜ中国人が日本であれほどまでにラーメンが好きなのか、理由がよくわかりました。

というより、中国人はラーメン屋以外に行かなくていいです。

けっこう迷惑ですから。

 

今回の小料理屋事件を見て、いろいろと納得しました。

中国人はラーメンでも食べていてくれればそれでいいです。

中国人観光客は、それ専用の不味くて安いツアー飯を出す店に連れて行くので十分です。

それがお互い(中国人も日本人も)にとって、平和に共存できる道ですから。

 

無理に地元を知ってもらおうとする努力は、彼らに対しては不要だと強く感じた一日でした。