気が滅入る | エキスパートアイズのブログ

気が滅入る

このところ、ブログに向き合うのがほぼ1ヶ月に一度程度に減速してきたな…

気がつけば、夏が終わっていた。
やっと終わってくれた。
夏は世の中で嫌いなものトップ3に堂々ランクインします。
嫌いな理由その1、汗が止まらない
その2、化粧しても瞬間で崩れるので化粧の労力も化粧品代も無駄に終わってしまう
その3、暑くてマトモなオシャレができず、見た目が貧乏くさくなる
その4、汗のせいで全身かゆくて仕方ないし、至る所に汗もができる
その5、暑いから外出する気になれず、ただでさえ引きこもりがますます家にこもるので、動かないからぶくぶく太る
他にも嫌いな理由はいろいろあったが、原因の夏が終わったので、理由は忘れました。

そして、やっと涼しくなったと喜んだのも束の間、今度は長雨。今週は珍しく毎日用事があって出かけなければいけなかった。ふだん引きこもりの私にとって、こんな時こそ宝の持ち腐れの靴や服を着るチャンスなのに、雨のせいで、持ち腐れの宝物が登場できない。
雨の日は困ります。
まず、靴がない。
正確には、雨の日に履くための靴がない。
持っている靴の99%が高級革靴とサテンなどの布地の靴。合皮なんてもはや存在しない。
ところが、私が出かけようとすると、80%以上の確率で雨が降るほどの雨女、仕方ないのでやっと一年前に一足だけ長靴を買いました。
決して好きで買った訳じゃないので、長靴なんて登場しなくていいのに、残念ながら今週は絶好の長靴日和。なんなのよー!
しかも服もやりきれない。
雨の中を歩くと泥水が跳ね返ってふくらはぎあたりが汚れてみっともないので、必然的に色の薄い服は不可能で、黒のパンツスタイルしか選択の余地がなくなる。
私、世の中で黒の服と黒の靴がいちばん嫌いなのです。
それなのに、雨のせいで黒ばかりになってしまい、そりゃあ、気分も滅入りますよ。

ほんと、世の中すべてが私に嫌がらせをしているんじゃないかと勘繰ってしまいます。
あー、やだやだ。

気分が滅入るといえば、今度、珍しく数日滞在で金沢に行きます。金沢は私にとって鬼門、元凶そのものなので、できるだけ近寄らないようにしてました。金沢の「か」の字を聞いただけでも気分は最悪で吐き気を催し、殺意がふつふつと蘇ってしまうのです。
でもついに、実家に放置したままの荷物を引き上げに行くことにしました。引き上げてしまえば、もう金沢に行く必要がなくなる。そうすれば、気分が清々する。
そういうことで、これが実質最後と思って、まだ少数残っていた現地の友人たちに面会のお声掛けをしたのですが、反応が悪かった。中には「今回都合が合わないから、また次回」とおっしゃる方もいましたが、すいませんね、たぶん次回はないです、だってもう行かないから。
この反応の悪さで理解しました。
「ああ、もう私は過去に葬られた人間なんだな」と。
まあ、そんなもんでしょう。
皆さん目先の仕事でお忙しいでしょうから、何の価値もない人間に提供する時間はない、ということだ。
それを実感しても、別に怒りも悲しみも感じない。私に存在価値がないことは、本人である私がいちばんよく知っているから。

昔は、仕事も勉強も、努力すればいつか必ず報われると希望を持って努力し続けていましたが、現実はそうでなかった。努力が実り始めると、それを邪魔する人間が多数出現し、結局潰された。
そして、潰されて一度ケチをつけられたら全てが終わり。その後どんなに努力しても、成果が出れば出るほど、世間は過去をほじくり返して批判することに全精力を尽くす。善行とか功績なんて関係ない、とにかく過去の汚点を引き出し、鬼の首をとったかのように叩きのめす。
どうせそうなることはわかり切っているので、今さら努力なんてする気にもならない。経験のない人は簡単に再起なんて言うけど、一度ケチをつけられた人間に再起のチャンスはないことぐらい、本人がいちばんよく知っています。
だからもう、何にも執着しないし、何があっても冷めた目でしか見ないし、心の底から笑うことも楽しく感じることもないし、悲しみを感じるのは可愛がっていたペットが死んだ時だけ。
もちろん私には夢も希望も将来もなく、それを持つことも許されない。
こうして私は朽ちていくんだな、と思っています。

いま気づいた。
精神病って、悲しみや喜びを感じられなくなった人が、ただ気分が滅入るしかなく、感情を上手く表せなくなって精神に異常をきたしてしまうんじゃないかしら。
まさに私がそれだからね。