覆水盆に返らず…大英帝国と大日本帝国 | エキスパートアイズのブログ

覆水盆に返らず…大英帝国と大日本帝国

先週末、イギリスは大胆な決断をしましたね。おかげで金融市場は大混乱。今日は株価が少し戻ったけど、もしかしたら金曜日に暴落した時に底で買い漁った投機筋が、軽く儲けるために週明けの今日誘導的に値を戻させて、儲けが終わったところでまた値を下げるつもりかも。
為替は一時100円を割ったけど少し持ち直したが、今日はやっぱり下がり気味だった。このまましばらくじわじわ下がり続きそう。為替が下がれば(円高になれば)当然株価もまた値下がりするでしょう。
これが輸出企業を優遇する国の悩みの種。いつも他国の動向に振り回され続け、そして国民がそのツケを払わされ続けている。輸出企業からいくら賄賂をもらっているか知らないけど、円高=悪としか思えない政府が無能なだけですね。

私なんて円高大歓迎なんですけどね。
この機会にどんどん海外へ遊びに行っちゃうだろうし、輸入品は安くなるはずだろうし。
しかし、日本は本当に摩訶不思議な国で、円安になれば「原材料費高騰」と言ってすぐに商品を値上げするくせに、円高になって「原材料費が安くなった」からといって絶対に値下げしないでしょう?だから物価は上がる一方。まったく企業なんてただの詐欺集団だわ。誠意の欠片もない。だから経団連とか胡散臭くて嫌いなのよね。

イギリスに話を戻すと、今回の国民投票は、完全に右翼に老人とB層がそそのかされましたね。まるで昔の小泉劇場を思い出したわ。そして今の自民党政権も。

まず老人を操るのは簡単。
不安を煽ってお金を与えておけばいいので。そして決めゼリフは「古き良き時代を取り戻そう」。まあ、老人というのは昔取った杵柄が忘れられないので、いつまでも昔の栄光にしがみつく。イギリスなら「大英帝国」、日本だと「大日本帝国」。右翼が大好きな帝国主義が忘れられないのが老人です。それが行き過ぎると戦争が始まる。戦争なんていつも、自分が偉いと思い上がった傲慢な老人と、自分が強いと信じこんでいるバカなB層によって始まるのが世の常。今どき帝国主義なんて時代錯誤もいいとこなのに、わざわざそこにリセットさせようなんて、頭が悪いにも程がある。

今度の選挙から18歳と19歳も投票できるようになったけど、なぜ自民党は若年層にまで有権者の拡大をしたのか不思議でした。だって、まともな有権者なら、バブル期あたりから自民党が虎視眈々と遂行し続けてきた数々の悪行を見抜き、金で老人を釣って票を稼ぎ揺るぎない自民帝国を作りあげてきたことに「拒否」を突きつけるはず。今さら老人に何を言っても自民に籠絡されているので、未来を取り戻すためには若い票が増えた方が絶対いいと思っていたので、それを増やした自民党は自殺行為なのでは?と思っていました。
でも、今回のイギリスの選挙を見て、そして最近テレビでインタビューを受ける18歳19歳の「私、政治なんて難しくてわかんなーい」みたいなバカ丸出しの若者を見て、「ああ、自民党の狙いはここだったのか」と妙に納得してしまいました。つまり、バカが増えれば増えるほど、自民党が勝つ確率が高くなるということです。バカは自分で考える能力を持ち合わせていないので、簡単な言葉で大きな声をあげる人にすぐになびく。それが今回のイギリスの離脱派トップのボリスであり、アメリカのトランプであり、いずれも完璧な右翼で国粋主義者。イギリスでは離脱派が残留派の議員を殺してるのに、殺人者が支持するようなキチガイ主張なのに、それでも主張が通ってしまう程にバカが多かったということ。
そういう危険な主張の持ち主を担ぎ上げて、あげく国をめちゃくちゃに破壊されても「選んだのはあんたら国民だろ」と他国から一瞥されるだけ。誰も助けてくれない。
自国だけが崩落するなら「どうぞご勝手に」だけど、他国も巻き込むようなことは甚だ迷惑であり、本当にやめてもらいたいです。

私の目には、日本の自民党、アメリカのトランプ、イギリスの離脱派、中国共産党、すべて同じに見えます。
あ、あと、北朝鮮の将軍様も。

まあ、中国と北朝鮮にはそもそも個人に選択権はないし、日本は選択権があるのに国民が無能化させられて考える能力を削がれているからお話になりませんけど。
それが、選択権も発言の自由もある成熟した(日本以外の)先進国で、こんな危険な人物を選び始めていることに恐怖を覚えます。
再び帝国主義が台頭して、本当に戦争が始まる日も近いかも。
だから、昔から言うでしょ。
「キチガイに刃物」と。

今回の参院選はとても重要です。
イギリスみたいに右翼に煽られて考えもしないで投票したり、おふざけでいい加減に投票したりせず、先々をしっかり考えて若い有権者全員が投票することを願います。