日本人の才能 | エキスパートアイズのブログ

日本人の才能

日本人。自分の意見を言わず、常に保身にまわる行動ばかりで、理念も哲学も持たない人種。
だから私はいつも日本人をこき下ろしてばかりいるのですが、今日はちょっとだけ褒めてみよう。

今日、ご飯を作っていてふと気づきました。
日本人って案外器用だな、と。
どういうことかと言えば、私は料理は好きでないけど、でも作ります。和食はもちろん、中華もイタリアンも時々フレンチも、それに、世界中いろいろ行くので、そこで食べた料理を真似てみたり、現地の調味料やスープの素やスパイスなんかを買ってきて自宅で再現してみたり。
こんなにバラエティに富んでいるのは私だけではなく、日本の女性ならほとんどの人が和食、中華、洋食、何でも難なく作りますし、それが特別なことでも何でもない。

ところがある日、はたと気づきました。
日本に住む中国人の知人は、自宅でほとんど中華しか作ってない。昨日今日、日本に来たのではなく、もう何十年も日本に住んでいるというのに。しかも外食も中華、ラーメンがほとんどで、たまに韓国(といっても焼き肉)や和食(といっても居酒屋)で食べるようだが、フレンチ、イタリアン、エスニックなどを食べたという話題は聞いたことがない。
そういえば、中国人は海外に行っても現地の料理はほとんど食べず、いつも中華か(世界中に華僑がいるから中華はどこに行っても食べられる)、カップラーメンを食べているようだし。
そう考えれば、中国人が日本にいても中華しか作らないのは納得します。
食に対する興味や好奇心がないのか、新しいものに挑戦したくないのか、自国のものが世界一だから他のものを受け入れる気がないのか、どうしてなのか知りませんが。
まあ、中国人に限らず、インド人も東南アジア人も西洋人も、やっぱり食事は自分の国の料理ばかりで、他国の料理を軽々と作るなんてことは、そう言えば聞いたことがなかったですね。

そう思うと、いろんな国の料理をいとも簡単に自宅で作ってしまう日本人って、やっぱりスゴイんだ!と改めて感心しました。

日本人って、やっぱり器用なんですね。
昔は高度経済成長で急伸した日本を「模倣するのが得意」と西洋人から皮肉を言われましたが、確かに真似をするのは上手いと思う。もっと好意的な言い方をすれば、研究熱心。何にでも興味を持ち、良いものを取り入れようと研究し、最初は単純な模倣から、そのうち自分達に合ったものへ改良して、自国に落とし込んでいく。そういうのが昔から得意なんですね。料理も同じで、各国料理も現地の味そのままではなく、日本人の口に合うように少しアレンジしていますしね。器用というか、柔軟性があるというか。どちらにしても、たいしたものだと思います。

日本人には、他の国民が持たないこんな素晴らしい才能があるんだから、保身ばかり考えずにもっと自信を持って、自分を表現し、自分の意見を表明し、積極的に能力を開示していけばいいのに。

日本人のこの才能を潰しているのは、間違いなく、残念ながら日本人のもう一つの特徴である「妬み、ヒガミ根性」と「男性優位社会」ですね。

だからやっぱり私は日本をこき下ろしたくなるのです。