3号はもう一度
先ほどと同じことをその子にお話ししてみた![]()
しかしその女の子は首を振り
中に居ると言う。
どうしてそう思うの![]()
「お部屋で二人の女の子と友達になったの。
ずっと3人で遊んで
終わる時間になったから
『明日も遊ぼうね』
『一緒に帰ろう』
って約束したの。
私が3人の中で最初にでたから
あそこ(その子が座っていた椅子のある場所)で待ってたの。」
「でも来ないから、まだ中に居るの。」
確かにその会場から出ると
出口に向かう通路はその子が座っていたところしかない。
しかし自分は中を確認してから施錠したので
誰も居なかったのは間違いない。
でもその子の真剣な顔を見ると
そのまま帰れとは言えない。
わかったよ、じゃ僕とその部屋を見に行こうか。
女の子はパァっと明るい顔になって
「うん
」
と歩きだした。
二人は
手を繋いで部屋に行き
一緒にグルッと見て回った。
女の子は
ちょっとした物陰なども真剣な顔で覗きこんでいた。
そして
誰も居ないことを理解し、寂しそうな顔をした。
息子は
外への出口まで女の子を送ると
きっと行き違いになって帰っちゃったんだね、
また今度遊べるといいね。
そう言って、手を振って見送った。
そして早足で
他のスタッフがいるところに向かったのだった。
鍵かけるよー、とみんなに声をかけたとき
3人で遊んでる子いたっけ![]()
あの部屋から外に出る通路はあそこしかないから
行き違うなんてないよな。
それにしてもー
その女の子二人って
本当に居たんだろうか、、、。
そう考えるとうすら寒くなったからだ ![]()
終