前日のことを
2号、4号に話した![]()
二人とも神妙な顔で聞いていた![]()
それはこれまでにもいろいろな不思議な出来事があったから
冗談やふざけていっているのではないということを知っているからだ![]()
それからまたしばらく経ったある夜 ![]()
珍しく早く帰ってきた3号と4号 ![]()
「友達と電話する
」
4号はそう言って二階の自分の部屋に上がって行った![]()
私はなるべくみんなが帰ってきてその顔を見てから寝るようにしていたので
2号が帰ってくるのを待ちながら
兄ちゃんとゲームの話をするから待ってる、という3号と
録りためていたお笑い番組を見てお茶していた![]()
22時30分くらいになっただろうか
カラカラカラ
と、風除室の引き戸の開く音が聞こえた![]()
3号と
「帰ってきたね
」と、顔を見合わせた。
よし、顔見たらお母さん寝るわ明日も朝早いし![]()
「僕もゲームの話したら寝よー
今日はゲームしないでおくかな寝不足になるもん」
そんなこと話していた![]()
しかし、一向にカラカラカラのあとの音が(玄関のドアノブの回す音とか)しない![]()
あれ![]()
「変だね
」
二人で玄関に見に行く![]()
誰もいない ![]()
「音したよね
カラカラカラって」
うん、二人とも聞いたんだもん![]()
5分ほど経ったころ
カラカラカラ
ピシャン
音がした![]()
思わず3号と立ち上がり、なぜか構えた![]()
ガチャ
ガチャン![]()
ガラガラガラ
ピシャン
そして
茶の間のドアを開けて
2号が入ってきた
「ただいま……。何やってんの
」
構えてる私たちをみて2号が目を丸くする![]()
3号と先を争うように
今あったことを説明する![]()
「(歩いて) 帰ってくるときは人にも車にも会わなかったな」
もしかしたら、とインターホンの録画も三人で恐る恐る確認してみたが
何も映ってはいなかった![]()
「音聞き違いってことは
」と2号。
なので、代わる代わる風除室に行き
カラカラカラ
ピシャン
カラカラカラ
ピシャン
と、繰り返し
終いには4号まで呼んで経緯を説明し、再び
カラカラカラ
ピシャン
をする始末![]()
そして
やはり、音は間違いではないという結論に落ち着いた![]()
「なんでこの家族ってこんなことが起きるんだろう。
この家族ってか、この家なのかな
」
「前の家でもそうだったもんね
」
「こないだお母さんが聞いたのはさ、
家から外に出ていったっていう音でしょ![]()
でもさっき僕とお母さんが聞いたのは
『外から中に入ってきた』音だよね
」
あー、そうだね![]()
「それってさ、
『出ていった何か』が
『戻ってきた』のかな![]()
それとも
『別の何かが入ってきた』
のかな
」
……………………………………
みんな黙りこんでしまった![]()
き、きっと
『悪いもの』が居なくなって
『いいもの』がやってきたんだよ![]()
きっとそうだよ![]()
思わず上ずった声になったがそう言ってみた![]()
そうしないと怖い![]()
「そ、そうだね
」
みんな無理矢理そう言っては笑顔をつくり
それぞれの寝床に引き上げて行った![]()
終わり ![]()