ある日勤 ![]()
オープンカウンターの詰め所で仕事をしている同僚に(以下、同)
年の頃は80代くらいのあるお婆さん(以下、ば)が近づいてきた![]()
私服なので、外部の方だ![]()
ば)『あのね、部屋知りたいんだけど』
同)『はい、どなたのですか
』
ば)『あのね、さっき外来でね奥さんにあったのさ。
そしたら旦那さんここに移ったんだって最近。だから部屋知りたいんだけど。』
同)『あぁそうですか、わかりました。お名前は
』
ば)『私ね、田中。』
同)『いや、言い方悪くてごめんなさいね。
あなたの名前ではなくて、患者さんの名前教えてくれますか
』
*
ば)『それが忘れちゃったのよぉ、さっきまで覚えていたんだけどね
ド忘れね、名前出てこないの。
あのね、85才くらいでね、名字が漢字では2文字だった
。 部屋どこ
』
同)『殆どの方が漢字二文字なので、
それだけだとわからないですねぇ
。 すみませんが…。』
ば)『そうよねぇ。名簿ないの![]()
貸してくれたら私見るわ。そしたら思い出すかもしれないわ
』
同)『あ、それは出来ないんですよ
。 申し訳ありません。お名前わかればねぇ…』
*
*~*のやりとり、二回繰り返す![]()
同)『車椅子使ってる方かしら
』
ば)『え
』
同)『車椅子。』
ば)『いや、「栗林」さんじゃないわ。』
くるまいす
くりばやし
うんうん、聞き違うのわかるわぁ ![]()
結局その方は諦めて帰られた
同僚は深い深いため息をつき
『私、頑張ったよね
』
そう呟いていた ![]()