自分勝手で傲慢な男がいた![]()
貧乏から抜け出すべく必死になって
一代で巨万の富を得られる立場にのしあがった![]()
『社長』とよばれ、たくさんの取り巻きに囲まれ
何でも手に入れられる地位となった![]()
『先生』という立場の者からさえも
一目おかれるくらいの絶大な権力を得ていた![]()
ただそれは
『金』や『力』に物を言わせて手に入れた
『汚い』ものだった
家庭でも彼は暴君だった
『妻』や『子供』は単なる他人
他人である妻が産んだ子は、当然他人寄り
血が繋がっている、と
言われるから仕方なく、お情けで面倒をみてやっているんだ
と、言わんばかりのぞんざいな扱いをしてきた
そんな男もすっかり年老いた
年老いてもそうそう性格がかわるわけではなかった
いや
加齢で身体が言うことをきかなくなってきた分
きつく陰湿になった
妻は黙って耐えた
とうとう男は自分では動けなくなった
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