僕はますます戸惑った
僕に何の用があるんだ![]()
困らせてるのか![]()
もしかして困っているのは少年で、何か手助けがほしいのか![]()
どうしよう![]()
少年は手招きしながら、もう一度僕に向かって笑いかけた
反射的に僕はクルリと踵を返して石段を駈け降り始めた
何故逃げ出したのかわからない
でも、僕の中の危険信号が叫んだ
『逃げろ
』
『捕まるな
』
と…
僕が背中を向けたと同時に
少年が腰を浮かしてこちらに向かってくるのが目の端に入った
僕は必死に石段を駈け降りた
後ろから追いかけてくる少年の足音が聞こえてくる
タッタッタッタッ
いつもは景色を見ながら
一段一段ゆっくり上がったり下りたりする石段を必死に駈けおりる
タッタッタッタッ
近づいて来る![]()
必死に、なりふり構わず駈けおりる
足がもつれそうになる
タッタッタッタッ
![]()
僕の横に並んでいる![]()
驚きと恐怖がこみあげる
つい、少年のほうに目をむけてしまった
終へ
