中学生の時、部活の大会があった




いつも惜しいところまでいくのだが
優勝が出来ない






人一倍練習して先生の信頼も厚く






後輩の面倒見もいいのに






あと一歩で勝てなかった






前以て対戦相手はわかっていた





一度も勝てたことがない相手だ






部屋でトーナメント表を見てため息がでた





顔をあげると





人形が目に入った






思わず人形に






「呪いでもかけてみるかな?」
なぁんて言ってみた






人形の瞳が光った





…ように見えた






だが許しをもらった気分になったので





相手が怪我をしますように、と毎日祈った






試合当日





相手が前試合で骨折し、棄権のため不戦勝






その後順調に勝ち進み
優勝した







初めての優勝に心が踊った






先生の称賛の言葉





仲間や後輩の尊敬、羨望の眼差しが





たまらなく気分を高揚させた






家に帰り真っ先にしたことは






人形への報告だった






人形の瞳が光った







優勝したことよりもうれしかった





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