いつも人通りが殆どないこの裏道に
しかもこんな夜更けに
狭い道ですれ違うのは嫌なもんだ![]()
片側はコンクリートが壁のようにそそりたっているし
片側は土手に続く坂道になっている
壁側に寄り添うように歩き
なるべくスムーズにすれ違うように準備する
向こうも気付いたのか
反対側に寄る仕草を見せている
お互い近づく
触れることなくすれ違う
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すれ違った瞬間
体の怠さと
頭にかかっている雲のようなもやがなくなる方法が閃いた
「コイツを殺せばいいんだ
」
カバンにいつも入れてある護身用のナイフを取り出した
何も気付かず歩いていく男の後を追う
追い付く
振り向く男
そいつの顔が
え
という顔から 恐怖の顔でひきつる
ためらわずナイフで刺す
刺す
刺す
刺す
男は悲鳴をあげ逃げようとしたが、うずくまった
悲鳴が呻き声に変わる
呻き声がだんだん小さくなり
縮こまった体がダラリと伸びて動かなくなった
男の体を蹴りとばし、土手に転がした
男の体がゴロゴロと転がっていった
頭にかかっているもやも、体の怠さも、頭の重さも
なくなって
スッキリしているじゃないか![]()
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そうか
そうだったんだ![]()
こうすればよかったんだ![]()
最高な気分だ![]()
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それからは簡単だった
気分が悪くなってくると
物色し、殺した![]()
そのたびに
頭も体もスッキリして
最高の気分で過ごすことが出来ていた![]()
だけど、そんなこと長く続くことはなかった
捕まったんだ
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