折角デートは上手くいったのに![]()
揺れるブランコのせいでこんなことになっちまった![]()
あ~あ
俺はゴロンと寝そべった
待てよ![]()
ところで彼女の手だと思っていた
あの冷たい手は誰だったんだ![]()
俺は左手で彼女の右手を掴んだはずだ![]()
そうさ彼女は俺の左側にいたんだからさ![]()
そう思い自分の左手を見る…
心臓が口から飛び出すかと思った![]()
いや一瞬飛び出したに違いない
俺の左腕には
見知らぬ誰かの右手がしっかり絡み付いていたのだから ![]()
あまり驚きすぎると
声なんて出ないようだ![]()
俺はポカンと口を開けてその手を見ていた
彼女は抱き寄せられた時この手を見たのだろう
だから慌てて帰ったんだな
冷静に分析している自分がいる![]()
見ているとだんだん右手ははっきりと見えるようになり
ぼんやりとだが左手まで浮かび上がってきている
女性だとハッキリわかる
俺はずっとこの人にまとわりつかれるのか…![]()
初めて静かな恐怖がジワジワと足元からのぼってきた
終へ
