殺してやる…
殺してやる…
殺してやる…
彼女はだんだん思い詰めていった ![]()
最初はただ悲しいだけだったのに
だんだん憎しみへ、そして殺意へと変わっていった ![]()
そう、彼女は男に酷い捨てられ方をされたのだ
長く尽くしてきたのに、違う女にさっさと乗り替えた憎い男![]()
男を殺して私も死ぬ![]()
![]()
彼女は綿密に計画をたて、実行する日がきた![]()
男がその日、遅くに帰宅するのだ。
しかも新しい女の元に ![]()
ちょうどいい、相手の女も殺して、私も死んでやる
物陰に隠れて男の帰りを今か今かと待つ
ふと、人影を感じそちらを見た
そこには阿修羅のような顔をした者が立っている
ギョッとしてよく見ると
それは窓ガラスに写っている己の姿だった
これが私…![]()
なんて醜いいやらしい顔なんだろう…
心の中の憎しみや怨みがすべて顔に出ているみたい
彼女は我にかえった…
こんなことして何になるの![]()
あんなくだらない男を殺して自分も死ぬなんて
馬鹿馬鹿しい![]()
彼女は自分に言い聞かせるように言うと
軽い足取りで自宅への道についた
『チッ
』
舌打ちが聞こえた
『もうチョイだったのに。他へ行くか。』
悪魔は顔を歪めて呟くと
消えた
『やれやれ…
』
また声が聞こえた
頭にリングを浮かべて
白いドレスを纏った天使が腕を組んで立っている ![]()
『何とか女性は考えを変えたし
殺された魂を奪うつもりだった悪魔の企みもダメになった
全くぅ、見張りをしなきゃならない私の身にもなってよねぇ
悪魔はいいわよねぇ、なんだかんだ言っても目立つんだからさぁ
それに比べたら私たち天使なんて
いいことしても、地味な扱いなんだから![]()
やってらんないわ
』
そう言いながらも
天使は上機嫌で鼻歌を歌いながら
羽をパタパタさせて天上へと戻っていった
『勝手なことを言いおって全く…。』
またどこからか声がした
遥か天上から覗いておられた神だ ![]()
『なにが悪魔は目立つ、じゃ。
なにが天使は扱いが地味、じゃ。
それもこれも管理せんとならんワシの身にもなってみよ。
あの女性にもいい男をつけてやらねばならんしのぉ。
仕事が山積みじゃわい
』
神は長い顎髭をさすりながらため息をついた![]()
。。。。。。。
四つのパターンでお送りした『怖い話』いかがでしたか![]()
あなたの好きなのはどのパターンでしょう![]()
以上、めがねんでしたぁ![]()
