あれから何年も経ち4号も大きくなった


そんなこともすっかり忘れたある日



棚を開け本を出していて、この話を思い出した



4号も学校から帰ってきたとこだったので



「あんたが二歳のとき、この上を指しては怖がっていたんだよ」


と言った





すると4号が



「うん、覚えているよ」



と言った



そのまま4号は棚に近づいてきて
飾ってある写真立ての一つをとってその写真を指差し、こう言った





「ここに知らない人がいつも浮かんでいて怖かったの」




それは以前の家で兄妹四人揃っているのを撮ったものだった



四号が続ける



「いつ見てもここにぼうっ、て写っていてね、夜になると尚更怖かった。

だんだん薄くなって、見えなくなったんだ。

誰も何にも言わないから、私だけ見えるんだって思っていたの」



二歳の時に体験した事を今も覚えているんだ…




その写真は今も同じ場所にある