これは1号が高校生のころの話


お盆だろうが、正月だろうが毎日部活である柔道をしに学校に通っていた



バスの便が悪く、私が休みや夜勤のときは、出来る限り車で送迎していた
そんなある朝のこと…



無事に1号を道場に送り届け、車で自宅にむかっていた


時間は9時少し前…
通勤時間を過ぎたせいかちょっと道路は空いていた


買い物するにはまだ店は開いておらず…


掃除でもしてからまた行こうか
そんなことを考えながら運転




それにしても…



前の車が遅い!


国道が50キロ制限と書いてあるからって、50ちょっきりで走らなくてもいいじゃないか!



まだ若い男性が運転している



慎重すぎるよ




助手席にも人がいるな



え? 助手席?



いや、違う



助手席と後部座席の隙間?


そこに顔だけが浮いている



顔を右側に向けて、一心に右をじぃっ と見ている



初めは光の加減にでもよる見間違えかと思った









信号で前の車が止まった時にぎりぎりまで接近して確認してみた



やはり、顔だけ浮いている


それも



不自然なくらいかっちり90゜右をむいている



普通なら痛くてかなわないだろう、と、思うくらいに…



何を見ているんだろう




好奇心がわく




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